バイク保険の保険料ですが、周りの方はどれくらいの料金を払っているのでしょうか。また保険料の相場はどのくらいの額になっているのでしょうか。今回はインズウェブユーザーから調査した内容などを参考に、バイク保険の保険料について考えていきたいと思います。
目次
バイク保険だけで年間いくら払う??
バイク保険は、法律で加入を義務付けられている「自賠責保険」と、任意で加入する「任意保険」に分けられています。自賠責保険は加入する必要があるので、自賠責保険料は必ず発生します。
バイクの自賠責保険の保険料は??
バイクの自賠責保険料は排気量と、契約期間によって変わります。長期間の契約であればあるほど、1年間あたりの保険料は安く設定されています。
また250㏄超のバイクのみ、25カ月や37か月といった中途半端な期間が設けられています。これは250㏄超のバイクは車検を受ける必要があり、この期間は車検を受ける際に、自賠責保険の契約期間が切れないように余裕を持っておくため設けられています。
125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
12か月 | 7,070円 | 7,540円 | 7,270円 |
13か月 | ー | ー | 7,440円 |
24か月 | 8,850円 | 9,770円 | 9,270円 |
25か月 | ー | ー | 9,440円 |
36か月 | 10,590円 | 11,960円 | 11,900円 |
37か月 | ー | ー | 11,390円 |
48か月 | 12,300円 | 14,110円 | ー |
60か月 | 13,980円 | 16,220円 | ー |
※2021年4月1日以降始期の保険料(離島以外の地域(沖縄県を除く)
任意保険の保険料は??
任意保険の保険料は何で変わる??
バイク保険は様々な要素を考慮して保険料が決められています。その中でも主要なものは以下のものになります。
排気量
任意保険は排気量で保険料が変わります。基本的には、排気量が多くなるほど保険料は高くなる傾向となっています。
年齢
任意保険はバイクを運転する人の年齢でも保険料が変化します。若い世代ほど事故率が高いので、そのリスクを考慮した分保険料は高くなっています。
等級
任意保険は、運転者の事故歴を考慮して保険料が変動します。この事故歴を考慮して決めている区分を等級といいます。等級は1等級から20等級まであり、高いほど保険料は安くなる仕組みです。等級は初めて任意保険に契約すると、6等級から始まります。保険に契約した状態で保険の満期までの1年間、保険を使う事故を起こさないと等級は1上がります。等級の割引についてはこちらを参考にしてみてください。
任意保険の相場は??
バイク保険の保険料は、様々な条件で変わるので、一概にこのくらいの額ということはできません。今回は参考までに、インズウェブのバイク保険の一括見積もりを利用したユーザー(2018年1月~2020年12月)から調査したデータから保険料の相場を考えてみます。インズウェブユーザーの年代別の保険料の平均は以下の通りとなっています。20代で細かく分けているのは、バイク保険の年齢条件の設定が、全年齢、21歳以上、26歳以上に分けられるためです。
125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
17歳~20歳 | 77,901円 | 133,494円 | 136,790円 |
21歳~25歳 | 47,811円 | 60,340円 | 61,465円 |
26歳~29歳 | 40,003円 | 52,328円 | 52,625円 |
30代 | 37,616円 | 42,691円 | 41,829円 |
40代 | 35,598円 | 38,930円 | 38,459円 |
50代 | 35,431円 | 37,380円 | 35,906円 |
60代 | 33,063円 | 36,293円 | 35,498円 |
バイク保険の総額は??
それでは、自賠責保険料と任意保険料を合わせると、1年間でどれくらいの金額になるのでしょうか。ここでは、自賠責保険を2年契約したと仮定して金額を算出していきます。
自賠責保険料
125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
保険料(24か月契約) | 8,850円 | 9,770円 | 9,270円 |
1年あたりの保険料 | 4,425円 | 4,885円 | 4,635円 |
1年分の自賠責保険料とインズウェブ調査の任意保険料の合計はこちらになります。
125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
17歳~20歳 | 82,326円 | 138,379円 | 141,425円 |
21歳~25歳 | 52,236円 | 65,225円 | 66,100円 |
26歳~29歳 | 44,428円 | 57,213円 | 57,260円 |
30代 | 42,041円 | 47,576円 | 46,464円 |
40代 | 40,023円 | 43,815円 | 43,094円 |
50代 | 39,856円 | 42,265円 | 40,541円 |
60代 | 37,488円 | 41,178円 | 40,133円 |
自賠責保険と任意保険の違いは??
ここで自賠責保険と任意保険の違いと、どうして任意保険が必要なのか考えていきましょう。
自賠責保険ってなに??
自賠責保険とは、事故が発生した際「事故の被害者を救済する」「加害者の経済的負担を軽減する」ことを目的とした、バイク所有者に加入が義務付けられている保険のことです。自賠責保険への加入は義務付けられているので、無保険で運転すると、「1年以下の懲役または50万円以下の罰金」「違反点数6点で免許停止」が課せられます。
自賠責保険の補償範囲は??
自賠責保険の補償範囲は、事故相手のケガや死亡に対する賠償のみとなっています。事故相手の自動車やバイクの損傷、また自分のケガや死亡、バイクの損傷に対する補償を受けることはできません。また補償の上限額も決められており、上限額を超えた額は自己負担となります。
損害の範囲 | 支払限度額(被害者1名あたり) | |
---|---|---|
傷害による損害 | 治療関係費、文書料、休業損害、慰謝料 | 最高120万円 |
後遺障害による損害 | 逸失利益、慰謝料等 | 神経系統・精神・胸腹部臓器に著しい障害を残して介護が必要な場合 常時介護のとき:最高4,000万円 随時介護のとき:最高3,000万円 後遺障害の程度により 第1級:最高3,000万円~第14級:最高 75万円 |
死亡による損害 | 葬儀費、逸失利益、慰謝料(本人および遺族) | 最高3,000万円 |
死亡するまでの傷害による損害 | (傷害による損害の場合と同じ) | 最高120万円 |
任意保険ってなに??
任意保険とは、文字通り任意で加入する保険のことで、自分で保険会社を選んで加入します。自賠責保険では事故相手の死傷しか補償しませんが、任意保険であれば、損傷させたモノ、自分の死傷やバイクの補償を受けることができます。
任意保険の補償範囲は??
任意保険では、自賠責保険よりも広い範囲の補償を受けることが可能です。
補償の対象 | 人 | 物 |
---|---|---|
他人への賠償 | ・対人賠償責任保険 ※自賠責保険では足りない不足分 |
・対物賠償責任保険 |
ご自身の補償 (同乗者) |
・人身傷害保険 ・搭乗者傷害保険 |
・車両保険 |
任意保険は必要??
自賠責保険だけでは、補償の上限額が決められているので、万が一の高額な賠償責任に備えることができません。また補償範囲が対人だけなので、事故で店舗の営業を止めてしまった際の損失額に対する賠償責任に備えることができません。
また自分のケガや死亡、バイクの損傷に備えるためには任意保険が必要です。治療費やバイクの修繕費などの補償を受けることができます。
任意保険を安くするためには??
任意保険は必要ですが、工夫をすることで保険料をおさえることも可能です。保険料を安くするための方法について確認してみましょう。
ダイレクト型(ネット型)の保険会社に乗り換える
ダイレクト型は、バイク保険の販売・契約の際に代理店が介在しません。その分の手数料やコストを削減できるため、代理店型の保険会社よりも保険料が安いです。
また安いからといってダイレクト型のサービスの質が落ちるわけではありません。事故対応やロードサービスなどのサービスは保険会社が提供するので、間に代理店が入っているかどうかは関係ありません。
割引制度を利用する
ダイレクト型バイク保険では、インターネットで新規・継続契約を行った場合、インターネット割引が適用されます。他にも複数台のバイクを契約する場合、同じ保険会社で契約すれば複数台割引を受けることができます。
補償内容を見直す
保険料は契約する補償内容によって変わります。必要のない補償内容があれば、それを外すことで保険料を安くすることが可能です。またバイクの運転者の年齢条件や使用目的など、必要のない範囲まで補償範囲にしていないか確認しましょう。必要なければ変更することで保険料を安くすることができます。
保険料を実際に知るためには実際に見積もりを取る!
自賠責保険と異なり、任意保険はバイクの排気量や運転者の年齢などで変化します。今回の全体の保険料は参考でしかありません。契約する際はしっかり保険料を確認することが重要です。実際の保険料を知るためには、実際に保険会社から見積もりを取ることが大切になります。見積もりを取る際は便利なバイク保険の一括見積もりを利用しましょう。