バイクも自動車同様に運転する時には任意保険にも加入しておくことが大切です。バイクを運転する頻度が低いという人には、一日だけ加入できるワンデイのバイク保険があれば便利ですが、残念ながらバイク保険にワンデイ保険はありません。自動車保険には一日自動車保険といった1日だけ加入できる保険がありますが、なぜ、バイク保険にはないのか?また、バイクを運転する頻度が低い人向けの任意保険加入対策について紹介します。
目次
バイクに1日だけ加入できる任意保険はありません
バイク保険に1日バイク保険はない!
バイクを運転する時、公道を走る訳ですから自動車同様に自賠責保険の加入は必須です。そして、バイクも車と同じスピードで公道を走る乗り物ですから、交通事故に備えて任意保険に加入しておく必要があります。
とはいえ、バイクに乗る頻度はそんなに多くないため1年更新が基本のバイク保険ではなく運転する時だけ任意保険に加入ができるワンデイのバイク保険を希望する人も多いです。しかし、バイク保険には1日だけ加入できるワンデイのバイク保険はありません。その理由は、バイク事故は死亡・重傷に至る可能性が高い点などが大きな原因として挙げられるでしょう。
何故、1日バイク保険はない?
自動車 | 78,788,201 | 213,378 | 0.27% |
---|---|---|---|
バイク(原付含めず) | 4,039,486 | 22,913 | 0.56% |
保有台数総計 | 乗車中の死傷者数 | 割合 |
保有台数統計:一般財団法人 自動車検査登録情報協会 自動車保有台数(令和5年8月末現在)
乗車中の死傷者数:総務省 統計局 道路の交通に関する統計(2022年)
125㏄以下の原付バイクを除いた件数になりますが、乗車中の交通事故による死傷者の割合は自動車よりバイクの方が大きいことが分かります。
バイクは死亡・重傷に至る可能性が高い
自動車 | 213,378 | 870 (0.41%) |
6,631 (3.11%) |
---|---|---|---|
バイク+原付 | 38,945 | 435 (1.12%) |
6,398 (16.43%) |
交通事故の死傷者数 | 死者数 | 重傷者数 |
自動車とバイクの死亡率・重傷率を比較すると、バイクの死亡率は約3倍、重傷率は約5.5倍となっています。バイクでの交通事故は致命傷に至るリスクが非常に高いです。そのため保険会社も1日だけ加入できるワンデイの任意保険は事故リスクが高く保険金の支払いが多くなりリスクからバイクにはワンデイ保険がないものと思われます。
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1日バイク保険以外の方法
125㏄以下のバイクを運転している人や125㏄以上のバイクで行楽シーズンだけ運転するといような人などは下記の方法を確認してみましょう。
1.ファミリーバイク特約でカバーする
125㏄以下の二輪車もしくは50㏄以下の三輪車に乗る予定ならば自動車のファミリーバイク特約が有効です。ファミリーバイク特約というのは自動車保険の任意保険の特約の一つです。
補償の対象は?
①自動車保険の主な運転者となる人物
②その結婚相手
③同居中の家族
④別居中の子供(未婚)
を対象に、バイクが何台でも補償可能対象となります。家族一人が自動車保険にファミリーバイク特約を付帯していれば、広範囲で補償を受けられることが分かりますね。運転中の事故による怪我や、事故の相手方に対する法律上の損害賠償責任に対して補償を受けることができます。
こんなメリットも!
ファミリーバイク特約による保険金の請求では自動車保険の翌年度の等級が下がらないので翌年の保険料をあげてしまうなどの心配もありません。また、ファミリーバイク特約は二輪車、もしくは三輪車は補償対象となる方が所有、使用、管理しているバイクが対象です。なので借りたバイクであっても対象となります。ただし、バイクの所有者の了承なく乗っていた場合はお支払いの対象にならないので注意が必要です。
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2.ドライバー保険を使う
ワンデイではなく1か月~1年だけなど短期間で決められた期限だけバイクを借りたいときは、ドライバー本人が保険の対象となるドライバー保険もおすすめです。ドライバー本人は基本的に、一年契約が多くなっています。
この保険は基本的に運転免許を所有しているが車やバイクを所有していない人が加入する保険で、友人から借りたバイクやレンタルのバイクで適用することができます。ただし本人や配偶者、同居の親族の所有するバイクや自動車では利用できません。
ドライバー保険のメリット
この保険のいい点は、友人から借りたバイクやレンタルのバイクに対して保険が適用され、なおかつ借り先の保険に傷をつけずにすむことです。バイクを保有していないかつバイクを頻繁に借りる必要がある場合、加入をおすすめします。
3.レンタルバイクやサブスクを使う
最もスタンダードな方法が、レンタルバイクを借りることです。確認は必要ですが、レンタルバイクには基本料金に任意保険が付帯していることが多くなっています。ですから一日しかバイクに乗らないのであれば自分のバイクではなくレンタルを利用することをおすすめします。
また定額制で月々契約するサブスクリプションも世の中で主流となってきましたが、バイク業界においてもサブスク事業が少しずつ増えてきています。この場合は、使用する期間が終われば契約を解除すればいいだけなので気持ち的に楽です。
4.バイク保険に短期だけ加入する
バイク保険は一年未満の短期契約もしくは、バイク保険に入り途中解約をする方法があります。バイク保険に加入したのち期間満了前に解約した場合、年払で保険料を払っていても短期率で計算した解約返戻金が戻ってきます。
短期解約はデメリットもある
短期率での解約返戻金の計算は残値の期間を月割りしたよりも少なくなるので注意が必要です。月払であれば残りの期間の保険料を支払わずに済みますが、年払よりも数%保険料が高くなっています。 続きを見る
また、前述の割高な保険料を支払うことになることに加えて、保険料を決めるノンフリート等級を引き継げなくなりいつまでたっても保険料が安くならなくなってしまいます。ですので一回の利用のためであればレンタルバイクを、定期的にバイクに乗るのであればしっかりと任意保険に加入することをおすすめします。
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まとめ
バイク保険にワンデイ保険はありません。一方バイクに乗るのであれば任意保険に入るのは社会的責任であり、バイク乗りのマナーでもあります。たった一日であってもバイクに乗るのであれば自賠責保険に加えて任意保険にも加入しましょう。
また普段自動車を利用していて、乗るバイクが原付なのであれば、自動車保険にファミリーバイク特約をつけるのがいいかもしれません。もしバイクを保有していてバイク保険に加入していない、もしくは今より自分にあったバイク保険があれば探したいのであればバイク保険の一括見積もりを試してみてください。