バイク保険を契約する際に、準備しておかなくてはならない書類は何があるのでしょうか。また契約までの流れや気を付けるポイントなど、バイク保険を契約する際に必要なものについて解説していきます。
目次
バイク保険の契約
バイク保険は一般的に自賠責保険、任意のバイク保険に分かれます。自賠責保険と任意保険を同じ会社で契約するときは、保険会社の窓口で自賠責保険と任意保険を1回で手続きができることもあります。
準備する書類
バイク保険を契約する際に準備しておく必要が書類はこちらになります。こちらの情報は保険料の見積もりを取得する際必要になります。
バイクの排気量 | 必要書類 |
---|---|
原付 | 標識交付証明書、免許証、保険証券等※ |
軽二輪(125㏄超~250㏄以下) | 軽自動車届出済書、免許証、保険証券等※ |
小型二輪(250㏄超) | 車検証、免許証、保険証券等※ |
※初めてバイクの任意保険に加入する場合は不要。
保険契約までの大まかな流れは??
実際にバイク保険を契約する際、以下の流れが一般的です。
step
1 補償内容を検討する
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2 見積もりを取得する
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3 保険料や補償内容を決める
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4 契約内容を確認し申込み
step
5 保険料を支払い補償開始
以下にて、細かく説明していきます。
1.補償プランの検討
補償内容を考える
まずは、自分に必要な補償内容を検討しましょう。対人賠償保険や対物賠償保険、車両保険や人身傷害保険などの基本的な補償に加えて、その他にも必要な補償がないかを考えてみましょう。
代表的な特約
対物超過修理費用特約 | 対物超過修理費用特約とは、対物賠償保険で補償する事故で相手の車の修理費用が時価額を超えた場合に、その差額に対して自分側の過失割合を乗じた額を支払う特約。 |
---|---|
自損事故保険 | 自損事故保険とは契約中のバイクを運転中の自損事故(電柱衝突や転落事故など)で、運転者や同乗者が傷害や死傷をした場合に保険金を受け取れる保険。 |
無保険車傷害保険 | 保険に入っていない車等との事故によって、バイク搭乗中の人が死亡したり後遺障害を被ったにも関わらず、相手方から充分な損害賠償金が得られない場合に、相手が負担すべき損害賠償責任の不足を保険金額を限度に補償してくれる特約。 |
車両保険 | 契約しているバイクの損害に備えるための保険。ほかの自動車やバイク、原付自転車との衝突・接触事故などが起きて契約のバイクに損害が発生した場合に補償を受けられる。 |
車両積載動産特約 | 盗難や事故などでバイクに損害が生じた際、積載されている動産(衣類、カメラなどの日常品を含む)に被害が及んだ場合に利用できる特約。 |
弁護士費用特約 | 記名被保険者や家族の方が自動車・バイクに関する被害事故などで相手方に損害賠償請求をするため弁護士に委任したり相談したりした場合の費用について補償する特約。もらい事故では自分側の保険会社は示談交渉を行うことができず、その際に、示談交渉を弁護士に委任する場合等に役に立つ。 |
他車運転特約 | 他人から借りたバイクで対人事故・対物事故を起こした場合に、借り主(自分)の保険を優先的に利用して賠償にあてることができる特約。 |
ファミリーバイク特約 | 125CC以下の原動機付自転車もしくは50CC以下で、3輪以上の自動車で被保険者が運転中に事故を起こした場合、その事故により発生した損害賠償や怪我に対して保険金を支払う特約。対人対物の補償は契約中の自動車任意保険に準拠する。契約によっては人身傷害や自損事故の補償も付けられる。 |
代理店型かダイレクト型を考える
保険会社は大きく代理店型かダイレクト型に分かれています。違いは、保険会社と契約者の間に代理店が入るかどうかです。代理店が入ることで補償内容を検討する際にサポートしてくれます。
ただし代理店型は代理人が存在する代わり、その分保険料が高くなってしまいます。ダイレクト型は代理人がいない分、一般的に保険料が安くなります。
2.見積もりを取る
おおまかな補償プランを考えたあとは、より具体的に自分に合った保険を考えていくために、実際に保険会社から見積もりを取得してみましょう。バイク保険を取り扱っている会社は複数あるので、バイク保険一括見積もりサービスを使用することで、効率よく比較検討することが可能です。
契約予定のバイク関連の書類、免許証、バイク保険の切り替えの場合は現在の保険証券等も準備しておきましょう。
3.保険料や補償内容を決める
実際に見積もりが届いたら、最終的な保険料や補償の内容を決めていきましょう。
任意保険は保険会社や補償内容によって保険料が変わります。保険料が家計を圧迫するほど高額ではないか、万が一の際に受け取れる保険金は十分か、といったバランスを考慮して、自分に適した保険を考えてみましょう。
保険料の平均は?
125cc以下 | 125㏄~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
17歳~20歳 | 76,448円 | 127,949円 | 127,825円 |
21歳~25歳 | 49,709円 | 58,489円 | 61,626円 |
26歳~29歳 | 39,617円 | 47,362円 | 48,389円 |
30代 | 37,758円 | 39,229円 | 40,462円 |
40代 | 35,611円 | 36,633円 | 36,875円 |
50代 | 34,818円 | 34,547円 | 34,385円 |
60代 | 33,116円 | 34,360円 | 34,803円 |
4.契約内容を確認し申し込み
保険料と契約内容、契約する保険会社が決まったら、実際に申し込みを行いましょう。
このとき、月払いにするか、一括払いにするかを決める必要があります。月払いの場合一回当たりの支払額は少なくなりますが、一括払いの場合は支払総額が安くなります。
特に未成年や若い世代はまとまった額をなかなか準備できないこともあるので、一括払いが難しい場合は分割して支払い負担を分散させるとよいでしょう。
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5.保険料を支払い補償開始
最後に保険料を支払い、補償開始の準備は完了です。一般的に納車日を補償開始日としますが、支払方法によって補償を開始できる最短の時期が変わってきます。クレジットカードや銀行引き落としの方法が保険開始できるまで早くなるので、急ぎで補償を開始したい場合はこれからの支払い方法がおすすめです。
保険料が発生するのは、保険始期日(補償が開始される日)からです。納車前に加入手続きを行っても、保険料は発生しませんので、安心して納車前でも契約できます。
契約時に気を付けるポイントは??
契約を行う際、注意しないといけないポイントについて確認してみましょう。
等級を引き継ぐ場合
保険会社の乗り換えを行う場合は、解約日と満期日に注意しましょう。解約日の翌日から7日以内でないと等級を引き継ぐことはできません。また満期日のタイミングにも注意が必要です。それまで保険を使っていなくても、満期日直前で解約した場合、等級は上がりません。
余裕をもって契約を行う
万が一に備えるためにもバイク保険は十分に検討しましょう。補償内容や保険料などの契約内容が適切なものにするため、十分余裕を持っておく必要があります。
代理店型であれば即日、ダイレクト型であっても翌日で契約は可能です。ただ事前の準備や検討が不十分だと補償内容が曖昧なままで契約をしてしまい、万が一の時に十分な補償を受けられない可能性もあります。バイク乗ることが決まったらなるべく早めにバイク保険の検討を行い契約を結んでおきましょう。
まとめ
バイク保険を契約する際、見積もりを取得するためにいくつかの書類は準備しておく必要があります。必要書類は排気量によって変わるので、自分のバイクに合わせた書類を準備しましょう。またバイク保険を契約する際は、補償内容や保険料など、自分に合っているかどうかを十分検討してから契約を行いましょう。