ツーリングで高速道路を使う時には二輪車定率割引を利用すると高速料金が割引になります。ガソリン価格が高騰している中、少しでも節約できると助かりますよね。他にも高速料金が割引になる制度や利用方法について解説します。
目次
2025年度の二輪車定率割引は4月5日から
二輪車定率割引とは、ETC搭載のバイクで高速道路を80km以上走行した時に料金が37.5%割引になる制度です。2025年度は4月5日~11月30日の土曜日、日曜日、祝日が対象になります。
バイクの高速料金は軽自動車と同じですが、二輪車定率割引が適用されるのは二輪車のみです。自動車でも使えるETC割引の中には休日割引があるものの、GWやお盆などの期間は対象外となってしまいます。しかし、二輪車定率割引なら土日祝日であれば適用されるためかなりお得になります。当日でも申し込めるのでツーリングで高速道路を走る際には活用してみましょう。
実施期間 | 2025年4月5日~11月30日の土日祝日 ※北海道内は2025年4月5日~10月26日まで |
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対象車種 | ETCを搭載した二輪車 |
内容 | 高速道路の対象区間で1回の走行距離が80kmを超える場合に37.5%割引 |
対象道路 | NEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、宮城県道路公社 ※首都高速道路や東京湾アクアライン、第三京浜道路等は対象外 |
利用方法
- NEXCO中日本の「速旅」サイトで会員登録をおこなう
- 利用当日までに利用日や車種、ETCカード番号、ETC車載器番号等を登録する
- 登録したETC車載器のバイクで高速道路を走行する
- 後日、二輪車定率割引を適用した通行料金が請求される
二輪車定率割引には回数制限はなく期間内であれば何回でも利用できますが、事前の登録が必要となります。当日でも可能なので、ツーリングを思い立った時でも高速料金をお得にすることができます。キャンセル料はかからないため、天候や体調不良で急に行けなくなっても安心です。
他に割引はある?
ETCを搭載しているバイクで高速道路を走行する際には、他にも以下のような割引があります。他の割引とは重複して適用されず、最も安価になる割引が適用になるようです。
ツーリングプラン
日本各地の対象エリアの高速道路を、連続する2~3日間のあいだ定額で乗り降り自由になる制度です。平日も対象となるため、エリアやコースによってはツーリングプランの方がお得になることもあります。なお、対象期間や料金はエリアによって異なり、「速旅」サイトで事前の申し込みが必要になります。
休日割引
休日割引では、土日祝日に地方部の高速道路をETCで通行すると3割引になります。対象となるのは普通車と軽自動車等で、バイクも割引になります。しかし、3連休やゴールデンウィーク、お盆、シルバーウィーク等は割引が適用されないため注意しましょう。
時間帯割引
深夜や平日朝夕などの時間帯によっては、ETCを搭載している車両で通行すると割引や還元を受けられます。対象エリアや条件は割引によって異なりますので、事前に確認しておきましょう。
高速道路に乗るならバイク保険に加入しよう
高速道路では排気量125cc超のバイクが走行できます。最高100km/hの速度で走行できるため、わずかな運転ミスで事故を引き起こすこともありえます。以下の理由から、高速道路に乗る前にはバイク保険に加入しておきましょう。
バイクは重傷事故率が高い
バイクには車と違ってエアバッグやシートベルトがないため、万が一事故が起きた時にケガをしてしまうリスクがあります。高速で走行している時に転倒や衝突をしてしまうと重傷に繋がってしまう可能性が高いです。
二輪車 | 自家用乗用車 | |
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交通事故件数 | 150 | 3,243 |
重傷事故件数 | 51 | 163 |
重傷事故率 | 34.0% | 5.0% |
出典:警察庁「令和6年(2024)交通事故の発生状況について」「令和6年(2024)交通重傷事故の発生状況について」
自家用乗用車と二輪車の高速道路での事故件数を比べてみると、車の事故件数が圧倒的に多くなっています。しかし、事故件数に対する重傷事故の割合はバイクが34%と車に比べて非常に高くなっており、高速道路での事故は重傷に繋がりやすいことが分かります。
自賠責保険だけでは自分のケガはカバーされませんので、治療費等は自己負担となってしまいます。相手がいる事故の場合は相手への損害賠償も高額になってしまうケースもありますので、任意保険に加入して備えておきましょう。
ロードサービスがある
長距離ツーリングをおこなう際には事故だけでなく、タイヤのパンクやガス欠などのトラブルにも注意が必要です。事前にメンテナンスをしていても避けられないこともあるでしょう。特に慣れない土地や山奥でトラブルに遭ってしまうと自分で修理するのは大変です。
もしバイクの故障やトラブルが起きてレッカー車で運んでもらう場合、距離によっては20万を超えてしまうこともあるようです。JAFやロードサービスに入っていないと全額自腹で支払うことになってしまいます。バイク保険にはロードサービスが付帯しているものが多く、ツーリング中のトラブルに備えて加入しておくと安心できますね。
二人乗り時は保険を見直そう
運転者が20歳以上で二輪免許を取得してから3年経過している等の条件を満たせば、高速道路でもバイクを二人乗りで走行できます。人数が増える分、走行中のバランスも崩しやすくなってしまいますので、万が一の時に備えてバイク保険の内容を見直しましょう。同乗者が友人や知人など他人にあたる場合は対人賠償で補償を受けられますが、家族の場合は対人賠償の対象外となってしまいます。人身傷害や搭乗者傷害を設定して同乗者も補償されるようにしておきましょう。
まとめ
土日祝日に高速道路を走る時に便利な二輪車定率割引ですが、走行距離や事前の登録が必要などの条件があります。当日でも申し込み可能ですので、上手に活用して高速料金を節約しましょう。
バイクで高速道路を走行する際には、事故やトラブルに備えて任意保険に加入しておくことをおすすめします。保険料が気になるという方は、インズウェブのバイク保険一括見積もりサービスで確認してみましょう。