バイクは排気量によって、保険料や維持費が変わります。では維持費はどのように変わるのでしょうか。確認してみましょう。
目次
保険料は排気量で変わる!
原付バイクや中型、大型バイクはその排気量によって区分が変わります。バイクの排気量区分は以下の3通りです。
- 125㏄以下
- 125㏄超~250cc以下
- 250cc超
任意保険の保険料を算出する際は、125㏄以下か、125㏄超の2つの区分となります。バイク保険料は排気量によって変わり、保険料は排気量が多いほど高くなります。
排気量による維持費の違いは??
それでは排気量別による維持費の違いについて確認してみましょう。維持費の項目は主に以下の8つです。
- 自動車税(軽自動車税)
- 自動車重量税
- 自賠責保険
- バイク保険(任意保険)
- 車検費用
- ガソリン代
- 駐輪場代
- メンテナンス代
自動車税(軽自動車税)
毎年、4月1日時点のバイク所有者に対して課せられる税金で、市区町村から納税通知が送られてきます。250㏄超のバイクは一律で年間6,000円課せられます。
排気量 | 軽自動車税(1年間) | |
---|---|---|
原付自動車(第一種) | 50㏄以下 | 2,000円 |
原付自動車(第二種) | 50㏄超~90cc以下 | 2,000円 |
90cc超~125㏄以下 | 2,400円 | |
二輪の軽自動車 | 125㏄超~250㏄以下 | 3,600円 |
二輪の小型自動車 | 250㏄超 | 6,000円 |
自動車重量税
バイクの場合、四輪自動車と異なり、排気量によって税率が変わります。自動車重量税はバイクの登録タイミングや、車検のタイミングで次の車検までの税額をまとめて払います。つまり、250cc超のバイクは年1,900円ですが、実際には2年分を払うので3,800円の支払いとなります。
排気量 | 重量税 | |
---|---|---|
二輪の軽自動車 | 125㏄超~250㏄以下 | 届出時に4,900円 |
二輪の小型自動車 | 250㏄超 | 年1,900円(登録後12年まで) |
年2,300円(登録後13年~17年) | ||
年2,500円(登録後18年以上) |
自賠責保険
バイク所有者は自賠責保険に加入する義務があります。また自賠責保険の保険料は、排気量によって異なります。250㏄超のバイクでは、自賠責保険料は車検の際にまとめて支払うため、24か月もしくは36か月分(37か月分)の料金で支払うことになります。
ちなみにですが、250㏄超は車検の有効期間と合わせるため、37か月で契約することが多いです。
125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
12か月契約 | 6,910円 | 7,100円 | 7,010円 |
24か月契約 | 8,560円 | 8,920円 | 8,760円 |
36か月契約 | 10,170円 | 10,710円 | 10,490円 |
37か月契約 | ― | ― | 10,630円 |
※離島以外の地域(沖縄県を除く)の2023年4月1日改定の自賠責保険料。
バイク保険(任意保険)
任意保険は、自賠責保険でカバーできない範囲を補償してくれる保険です。自賠責保険の補償内容は限定的で、また補償額も決められているので、万が一の際の備えには不十分かもしれません。任意保険に加入して、万が一の時に備えておくことが大切です。
また排気量によって保険料は変わります。区分は、125㏄以下か125㏄超によって分けられています。
また保険料は補償内容、運転する人の年齢、保険の等級などで変化します。特に補償内容では、どのような補償範囲にするか、保険金の上限などの設定によって保険料は変わります。
車検費用
原付バイク及び250㏄以下のバイクには車検が必要ありません。一方で、250㏄超のバイクには車検が必要となります。車検の有効期間は、新車で3年間、中古バイクや車検2回目以降は2年間となります。車検時にタイヤがすり減っていたり、オイルが切れていたりするとより車検費用が必要になってきます。普段からメンテナンスを行い、車検時の備品交換などをなるべく減らすことで、車検費用を抑えることができるでしょう。
前述していますが、車検時には自動車重量税と自賠責保険の支払いも同時に行います。そのため、車検時にかかるお金は多くなりやすいです。車検前にはまとまった金額を準備しておくとよいでしょう。
ガソリン代
どの程度バイクに乗るか、バイクの燃費によってもガソリン代は変わります。例えば、400㏄のバイクの燃費は大体20~30km/L。年間走行距離を5,000km、ガソリン単価を130円/Lと考えると、年間のガソリン代は5,000km÷25km/L×130円/L=26,000円となります。
駐輪場代
バイクを置いておく駐輪場に料金を支払う必要があります。料金は地域にもよりますが、大体毎月数千円程度支払う必要があります。
メンテナンス代
走行距離によってタイヤやオイルなど、消耗品部品の交換やメンテナンスが必要となります。定期的にメンテナンスを行い、安全運転を心がけましょう。
排気量による維持費の違いは??
250㏄超の車検がある年と仮定して比較を行います。車検2回目以降は車検の有効期間は2年間で、また自賠責保険は車検と同じタイミングで支払うので、自賠責保険料は24か月契約分の料金で計算しています。
125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
軽自動車税 | 2,400円 | 3,600円 | 6,000円 |
重量税 | 0円 | 4,900円(届出時のみ) | 1,900円 |
自賠責保険(24か月契約) | 8,560円 | 8,920円 | 8,760円 |
任意保険 | それぞれの条件次第 | ||
車検費用 | 0円 | 0円 | 50,000円 |
ガソリン代 (ガソリン代130円、年間走行距離5,000km) |
約14,400円 | 約18,500円 | 約21,700円 |
駐車場代 | 48,000円 | 48,000円 | 48,000円 |
年間維持費 | 73,360円+任意保険料 | 83,920円+任意保険料 | 136,360円(車検込み)+任意保険料 |
排気量別の年間の維持費は上記のようになります。ここに別途メンテナンス代も発生します。
維持費を安くするためには??
バイクの維持費の多くは安くすることが難しいでしょう。税金は支払う義務があり、ガソリン代や駐車場代を安くするには生活圏の見直しなどが必要となってきます。しかし、その中でも維持費を安くしやすいのが任意保険です。任意保険を安くするためには、代理店型やダイレクト型から保険料の見積もりを取得して、安いところを探すのが良いでしょう。
任意保険は必要!
維持費を少しでも安くするために、任意保険を加入しない方法もあります。しかし、任意保険に加入していないと万が一の際に必要な補償を受けられず、逆に大きな賠償責任などを負う可能性もあります。自賠責保険のみだと、補償内容が対人賠償のみのため、補償は不十分です。また補償額も限られている。万が一に備えるためにも、任意保険には加入しておきましょう。
安くて自分に合ったバイク保険を探すためには、実際に見積もりを取ることが大切です。見積もりを取る際は、便利なバイク保険一括見積もりを利用するとよいでしょう。