
バイク保険に初めて加入する場合、多くの人がバイクショップやディーラーで勧められた任意保険にそのまま加入することが多いのではないでしょうか。初めての任意保険は保険料が高くなる傾向にあるので、言われたまま加入すると損をしてしまうかもしれません。もし保険料を安くしたいと考えているのなら、他の保険会社と比べてみることをおすすめします。
目次
初めて(6等級)のバイク保険は高い?
初めてバイク保険に加入すると保険料が高くなることが多いですが、なぜなのでしょうか?その理由を紹介します。
等級が低いから
バイク保険に初めて加入する場合、6S等級からのスタートになります。無事故で1年間過ごすと次年度の等級が1つ上がり7等級になります。ちなみに6S等級の「S」は新規契約という意味です。
等級は1等級から20等級まであり、等級が上がるほど保険料の割引率が高くなっていきます。逆に事故を起こして保険を使うと、等級が下がって保険料の割引率が下がっていきます。
初めて加入するとき(6S等級)の保険料は3%の割増ですが、1等級上がり7等級になると27%の割引となります。1等級違うだけで保険料が3割近く安くなるため影響はかなり大きいですよね。さらに等級が上がっていくと割引率も上がり、最高の20等級(無事故)では63%の割引と大幅に保険料が抑えられます。このように無事故でいるほど保険料が安くなるという特徴があります。
※割増引率は保険会社によって異なる場合があります。
年齢が若いから
バイク保険は事故を起こすリスクが少ない人ほど保険料が安くなります。年齢別の事故件数をみると他の年代に比べて10代の事故率が高くなっており、事故のリスクが高いことから保険料も高額になる傾向にあります。10代や20代前半で免許を取って初めてのバイク保険という場合は、30代以降に比べて保険料が割高になることが多いようです。
6等級の保険料相場
バイク保険は同じ等級でも排気量や年齢、補償内容などによって大きく変わります。インズウェブのバイク保険の一括見積もりを利用したユーザー(2024年4月~2025年3月)から調査した年齢及び排気量別の保険料相場を紹介します。20代で細かく分けているのは、バイク保険の年齢条件の設定が、全年齢、21歳以上、26歳以上に分けられるためです。
125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
20歳以下 | 80,207 円/年 |
113,731 円/年 |
121,297 円/年 |
21歳~25歳 | 42,637 円/年 |
55,341 円/年 |
58,303 円/年 |
26歳~29歳 | 36,856 円/年 |
40,652 円/年 |
42,063 円/年 |
30代 | 34,640 円/年 |
33,998 円/年 |
34,362 円/年 |
40代 | 32,530 円/年 |
31,086 円/年 |
30,613 円/年 |
50代 | 33,871 円/年 |
30,774 円/年 |
30,970 円/年 |
60代 | 32,378 円/年 |
31,396 円/年 |
33,527 円/年 |
125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
20歳以下 | 33,653 円/年 |
40,417 円/年 |
48,989 円/年 |
21歳~25歳 | 13,765 円/年 |
36,625 円/年 |
22,540 円/年 |
26歳~29歳 | 18,052 円/年 |
19,856 円/年 |
17,786 円/年 |
30代 | 10,299 円/年 |
14,412 円/年 |
17,444 円/年 |
40代 | 11,037 円/年 |
15,101 円/年 |
16,526 円/年 |
50代 | 13,532 円/年 |
14,764 円/年 |
16,793 円/年 |
60代 | 12,930 円/年 |
16,302 円/年 |
19,786 円/年 |
125㏄以下 | 125㏄超~250㏄以下 | 250㏄超 | |
---|---|---|---|
20歳以下 | 79,674 円/年 |
112,582 円/年 |
119,997 円/年 |
21歳~25歳 | 42,209 円/年 |
53,956 円/年 |
57,371 円/年 |
26歳~29歳 | 36,353 円/年 |
39,303 円/年 |
40,713 円/年 |
30代 | 33,219 円/年 |
32,292 円/年 |
32,699 円/年 |
40代 | 30,284 円/年 |
29,161 円/年 |
28,743 円/年 |
50代 | 31,756 円/年 |
28,363 円/年 |
28,338 円/年 |
60代 | 30,261 円/年 |
28,479 円/年 |
29,822 円/年 |
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初めてのバイク保険料を安く抑えるポイント
初めて任意保険を契約すると保険料が高くなることが多いです。少しでも安く抑えるにはどうしたらいいのでしょうか?その方法を紹介します。
割引制度を利用する
バイク保険では保険会社によって様々な割引制度が用意されています。特にインターネットで新規契約をすると数千円~1万円ほどの割引を受けられます。さらに、インターネットで加入できるダイレクト型のバイク保険は人件費などの中間コストがカットできることから元の保険料も安い傾向にあります。
バイクショップや販売店で任意保険を勧められることがありますが、その多くが代理店型のバイク保険です。お店などの対面で加入した場合はネット割引は適用されないので注意しましょう。保険料を安く抑えたいのであれば、ダイレクト型のバイク保険と比べてみることをおすすめします。
ですが、保険料を知るために一社ずつ見積もりを取るのは大変ですよね。インズウェブのバイク保険一括見積もりサービスなら一度の入力で複数社の見積もりを取ることができます。
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年払いにする
保険料を支払う際には支払回数を選べることがあります。1年分の保険料を一括で支払う年払いの場合は保険料の総額が抑えられます。月払いにすると一回あたりに支払う保険料は安くなりますが、保険料の総額は年払いより5%ほど高くなってしまいます。一度に保険料を支払える余裕があるのであれば年払いにした方が保険料は安く済みます。
年齢条件を設定する
バイク保険には運転者年齢条件特約があり、補償の対象となる運転者の年齢を制限することで保険料を安くすることができます。制限できる年齢は21歳以上、26歳以上などです。
年齢条件を満たさない人が事故を起こしても補償されないので注意しましょう。26歳以上補償で設定して、25歳の家族が事故を起こした場合保険金は支払われません。そのため、家族の中でバイクを運転する最も若い人の年齢に合わせて21歳以上や26歳以上などの条件に変更することで保険料を抑えられます。
家族の等級を引き継ぐ
家族がバイク保険に加入していれば、等級を引き継ぐことができます。
例えば父親が20等級、子どもが6等級で契約するよりも、父親の20等級を子どもに引き継いで父親は改めて6等級から保険を契約したほうがトータルの保険料は安くなることが多いです。
家族であればどんなバイクでも等級を引き継げるというわけではありません。条件もありますので確認しておきましょう。
等級の引き継ぎ条件
- 自分が契約しようとするバイクと家族のバイクが「ともに125cc超」または「ともに125cc以下」
- バイクを新規購入したタイミング、あるいは、バイク保険を契約しているバイクを廃車・譲渡・返還するタイミング
- 等級を譲ってもらう相手が同居の親族あるいは配偶者である
原付はファミリーバイク特約を使う
125cc以下のバイクなら自動車保険のファミリーバイク特約を使うと保険料を節約できます。家族が持っている車の自動車保険でも付帯できるので、自分の車を持っていなくても大丈夫です。
ファミリーバイク特約では、125cc以下のバイクを運転中に他人を死傷させた場合や他人の財物を壊した場合に補償を受けられます。ただし、ロードサービスを使えない等の注意点もあります。
補償内容を見直す
バイク保険では対人賠償・対物賠償のほかに様々な補償や特約を追加することができます。特に初めてバイク保険を契約する場合、万が一の事故に備えて補償内容が手厚くなりがちです。本当に必要な補償かどうかを見直せば保険料を抑えることができます。とはいえ、安くするために本来必要な補償まで削ってしまっては意味がありません。
バイク保険初心者のために必要な補償内容を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。
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まとめ
初めてバイク保険に加入する時は6等級からのスタートとなります。6等級の場合、保険料の割引がないため高く感じることが多いでしょう。さらに運転者が10代~20代の場合は事故のリスクが高いため保険料も割高になりがちです。
保険料を少しでも抑えたい方は、等級の引継ぎやファミリーバイク特約を利用してみましょう。ただし、適用には条件があるため全ての方に当てはまる訳ではありません。
そんな時には補償内容を見直すとともにバイク保険の割引制度を活用してみましょう。特にダイレクト型のバイク保険で用意されているインターネット割引はインターネットで申し込むだけなので簡単に利用することができます。割引内容や保険料は保険会社によって異なるため、バイク保険の一括見積もりサービスで比べてみましょう。