ファミリーバイク特約とは?原付にはファミリーバイク特約がおすすめって本当?

投稿日:2021年10月19日 更新日:

125㏄以下のバイクを利用していてかつ自動車保険に加入していればファミリーバイク特約が便利です。初期の保険料はバイク保険よりも安く、なおかつ年齢やバイクの台数によって保険料が変わりません。ファミリーバイク特約を知って、自分にあったバイク保険選びの材料にしてください。

ファミリーバイク特約とは

ファミリーバイク特約とは、主に自動車保険にセットできる特約で、125cc以下のバイク、原付の事故を補償する特約です。一部代理店型のバイク保険でもセットできます。

ファミリーバイク特約の対象になる人

ファミリーバイク特約の対象になるのは契約元の自動車保険の記名被保険者及びその配偶者、加えて記名被保険者及びその配偶者の同居中の親族、記名被保険者及びその配偶者の別居中の未婚の子供です。つまり自動車保険で主な運転者になっている人物、その結婚相手、その2人と同居中の家族と、別居中の結婚していない子供が対象となっています。

ファミリーバイク特約の補償対象

ファミリーバイク特約の対象となるバイクは以下の通りです。

  • 総排気量125㏄以下の二輪車
  • 総排気量50㏄以下の3輪以上の自動車
  • 一家庭で2台以上の上記対象車がある場合、該当するすべてのバイク
  • 他人から借用した上記条件に当てはまるバイク

ファミリーバイク特約の補償内容

ファミリーバイク特約の内容について確認していきましょう。バイク保険とファミリーバイク特約の主な補償内容の違いは人身傷害の有無です。

種別 自賠責保険 ファミリーバイク特約 バイク任意保険
加入 強制 任意(自動車保険の特約) 任意
補償
内容
対人 死亡3,000万円、後遺障害4,000万円
ケガによる傷害120万円
契約中の自動車任意保険に準拠 1,000万円~無制限で選択
対物 なし 契約中の自動車任意保険に準拠 1,000万円~無制限で選択
人身傷害 なし 契約による あり
自損事故 他人のみ 契約中の自動車任意保険に準拠 死亡1,500万、
後遺症50万円~1,500万
排気量区分 なし 125cc以下 なし
対象車 契約車のみ 制限なし 契約による
年齢制限 なし なし 契約による
等級 なし なし あり
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ファミリーバイク特約は2種類ある!!

ファミリーバイク保険には自損事故タイプと人身傷害タイプの2タイプがあります。

自損事故タイプ 人身傷害タイプ
相手への補償 ケガ
車・バイク・モノ
自分への補償 ケガ △※
バイク・モノ × ×

※自損事故、または無保険車との事故の場合に補償

上記の表からもわかる通り、自損事故タイプと人身傷害タイプでは補償内容が異なっています。自損事故タイプでは相手がいない場合しか自身のケガに対して補償は受け取れません。相手がいる場合は原則相手方から補償を受けるように設定されています。当然相手100%でない相手のいる事故では自分のケガの治療費を自分で捻出する必要があるので注意しましょう。一方人身傷害タイプでは相手がいる事故でも自身のケガに対する補償を受けられます。ただしその分だけ特約に必要な保険料も大きくなるのに注意してください。

また両方に共通して自身のバイクや自分の携行品に関しては補償を受けることはできません。

ファミリーバイク特約のメリット・デメリット

メリット

ファミリーバイク特約のメリットは主に3点あります。

保険を使っても等級が下がらない

1点目は利用しても自動車保険の等級が下がらない点です。自動車保険にしろ、バイク保険にしろ、保険を利用すると等級が下がり、翌年度の保険料が高くなる仕組みになっています。一方、ファミリーバイク特約は保険を利用しても契約元の自動車保険の等級は下がりません。そのため来年の保険料を鑑みて、保険を利用するかで悩む必要はありません。

年齢による影響を受けない

2点目は年齢の影響を受けない点です。ファミリーバイク特約は未成年であろうと利用が可能です。また、運転者に未成年や20代前半が含まれていても保険料は変わりません。バイク保険であれば、運転者の年齢が若いほど保険料も割高になります。

複数台の原付で補償を受けられる

3点目はファミリーバイク特約を1つの契約につければ、バイクは1台でも複数台でも同様に補償を受けられる点です。通常バイク保険では1台ごとに保険料がかかります。つまり1台なら1台分、2台なら2台分の保険料が発生するわけです。複数台をまとめて契約すれば割引を受けられる保険会社もありますがそれでもバイクの台数が増えれば増えるほど保険料が高くなります。その点ファミリーバイク特約では台数に関わらず定額になっているので複数の原付を持っているのであれば割安で利用可能です。

デメリット

一方、デメリットも3点あります。

受けられる補償が限られる

1点目は補償の範囲が限られる点です。ファミリーバイク特約は車両保険、搭乗者傷害保険を補償範囲に含んでいません。そのため、事故の際に任意のバイク保険と比べて受けられる補償が限られてきます。車両保険がないと、事故の際に自分のバイクが破損しても修理費の補償を受けられません。また搭乗者傷害保険がないと、自分のケガに対する補償も十分ではない恐れがあります。特に自損事故タイプの場合、相手のある事故を起こした時は自分のケガに対する補償を受けることができません。

無事故でも保険料が安くならない

2点目は等級が変わらない点です。通常バイク保険でも自動車保険でも1年間無事故であれば等級が上がっていきます。等級が上がれば上がるほど保険料は安くなるため、長期間無事故だった場合保険料は元の半分以下になります。一方でファミリーバイク特約に等級はありません。交通事故があった場合には保険料が高くならないため良いですが、逆に事故がなくても保険料は変わらないことになります。ですから、長期間利用すると割高になりやすいです。

ロードサービスが受けられない

3点目は保険に付随するロードサービスが受けられない点です。ロードサービスとはレッカーサービスなど、行き先でバイクにトラブルが起きた際、心強い味方となってくれるサービスです。ファミリーバイク特約では自動車保険に含まれるロードサービスは利用できません。バイク保険であれば付帯のロードサービスがあるのでトラブルの対応力は高いです。

こんな場合はファミリーバイク特約がいい!!

自動車保険に加入していて、原付に短期間保険をつけたい

短期間であればファミリーバイク特約がおすすめです。あくまで原付に限られますがバイク保険に短い間加入するよりも割安で保険を利用できます。また今後3年は原付に乗る予定ですが、その後は125㏄超に乗る予定であれば同様にファミリーバイク特約を一時的に利用するのが無難です。バイク保険では125㏄以下の等級は125㏄以下にしか引き継げません。そのため125㏄超のバイクに乗り換えをする際等級は初期状態からになります。ですから原付に短期間乗る予定であればファミリーバイク特約がよいでしょう。

自動車保険に入っていて原付を複数台持っている

自動車保険に加入しており、複数台の原付を持っているのであればファミリーバイク特約がおすすめです。ファミリーバイク特約では台数に限らず一定の金額で補償を受けることができます。バイク保険では一つの保険で複数のバイクに保険が有効になるわけではありませんのでファミリーバイク特約がよいです。

自家用車のある家で、未成年の子供が原付に乗りたがっている

子供がバイクに乗りたい、乗らなければいけない時、自家用車を持っているのであれば自動車保険に加入してファミリーバイク特約を付けるのがおすすめです。というのも、バイク保険の場合未成年の子供を記名被保険者にすると保険料がかなり割高になります。ですからファミリーバイク特約がおすすめになるというわけです。

ファミリーバイク特約よりバイク保険がいい場合!!

家に自動車はない

当たり前ですが、家に自動車がない場合は自動車保険に加入できません。わざわざ自動車を購入してファミリーバイク特約に加入するのであればバイク保険に加入することをおすすめします。

長期間原付に乗る予定がある

原付に長期にわたって乗る予定があるのであれば、長く無事故でいるほど保険料が安くなるバイク保険がおすすめです。確かに加入した当初は任意保険の方が保険料は高くなりやすいですが、バイク保険であれば等級が上がったり、年齢が上がったりすることで保険料は年々安くなるので長期的に見ればお得なことも多いです。

そもそも原付ではない

ファミリーバイク特約は原付にしか適用されません。そのためいくら「バイク」にひかれてファミリーバイク特約に加入し125㏄超のバイクに乗っても、まったく補償を受け取ることができません。125㏄超のバイクに乗るのであればバイク保険を利用するようにしましょう。

保険に加入するなら比較から

万が一に備えてバイクの任意保険への加入を検討する際、ファミリーバイク特約も検討してみましょう。125㏄以下のバイクと補償対象は限られますが、任意保険よりも保険料が安くなることも多いです。ただ、任意保険と異なり等級制度がないため、長期的に見た場合は任意保険の方がお得なこともあります。どちらの方が保険料を抑えることができるかは、実際に保険会社から見積もりを取得して考えてみましょう。インズウェブでは、バイク保険の一括見積もり自動車保険の一括見積もりサービスを提供しています。是非一度ご利用ください。

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