大学生でもバイクに乗りたい!250cc以下の維持費は?原付の方がいいの?

投稿日:2022年3月16日 更新日:

大学生が原付やバイクに乗る場合、通学やレジャーなど、その用途は様々です。ただ、原付とバイクどちらに乗るにしても、そこには「維持費」が必ずかかってきます。この記事を読んでいる人の中には、「かっこいいデザインのバイクがいいな…。でも原付の方がコスト削減できそう。」と、どちらを購入すべきか迷っている方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、原付とバイクの様々な違いをまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

原付とバイクを区別する定義

バイクと原付(原動機付自転車)の区別は、頭ではなんとなくできているようで、その定義を説明することは少し難しいかもしれません。
以下にて、「排気量」と「運転免許」の2つに分けて、バイクと原付を区別する一般的な定義を簡単に説明していきます。

排気量による区別

道路交通法上、バイクと原付の違いは「排気量」、わかりやすく言うとエンジンのパワーによって決められています。排気量の単位はccで表記され、排気量が50cc以下のものは「原付」いわゆる原動機付自転車と判断されます。50cc~125ccのものは小型バイクとなりますが、125cc以下のものは「スクーター」とも呼ばれており、デザインは原付に近いものとなっています。125ccを超えると、中型、大型バイクと続いていき、一般的にイメージするバイクのデザインとなっていきます。

≪排気量別の名称≫

排気量別の名称

POINT

紛らわしいのですが、道路運送車両法では「125cc以下」を原付だと定義しており、50cc以下を原付一種、50cc超125cc以下を原付二種と名称づけています。これをもとに、125cc以下を原付と呼ぶことも比較的多いため、注意しましょう。

運転免許による区別

バイクと原付どちらに乗るにしても、運転免許は取得必須です。乗車する排気量によって免許の種類が異なってきます。大きく分けると「原付免許」「小型免許」「二輪免許」の三種類に分かれており、さらに細かくいうと、「二輪免許」は普通二輪免許と大型二輪免許に分かれます。

≪免許別の名称≫

免許別の名称

では、以下にて原付とバイクのより細かな違いについて解説していきます。

原付とバイクの違い

さて、原付とバイクを区別する定義については理解できたと思いますが、それ以外にも原付とバイクでは様々な違いがあります。以下大きく3つに分け、説明していきます。

車体の違い

バイクは、原付に比べてスポーティかつクールなデザインの車種が増えてくるのが特徴です。デザインやフォルムにこだわる方は、カスタマイズが可能なバイクの方が向いているかもしれません。

また、原付の場合二人乗りは不可ですが、バイクは種類によって二人乗りが可能なので、風をきって走る快感を友人などとシェアできるメリットがあります。

原付かバイクかどうかを見分けるには、ナンバーも活用できます。排気量が50CC未満の原付の場合は、白ナンバーかつ市区町村が記載されています。50~70CC未満は黄色ナンバー、70~125CC未満はピンクナンバーとなり、125CCを超えると都道府県ナンバーになります。250CCを超えるとナンバーに緑の縁が付き、車体のデザインも顕著に変わるため、よりバイクであると分かりやすくなります。

速度の違い

原付とバイクを比較すると、その速度は大きな差があります。
原付いわゆる50cc以下の車体の場合、法定制限速度は30km/hとなっています。たとえ40km/h制限の道路でも、30km/hを超過すると違反になってしまいます。50cc以上のバイクは、すべて法定速度が60km/hとなり、自動車と同じ速度に定められています。標識によって制限速度が定められている場所では、その制限速度に従います。ただ、高速道路を走行する場合、125cc以上のバイクの法定速度は「最低速度は50km/h以上、最高速度は100km/hとされています。

コストの違い

なんとなくイメージはつくかもしれませんが、一般的に原付よりバイクの方が販売価格の相場は高くなります。250ccのバイクを例にあげると、新車では本体価格60万円前後、中古車では本体価格30万円前後が平均的な相場となっている一方、原付は新車でも十数万円ほどが一般的となっています。
また、維持費においてもその差は顕著です。そもそもの「教習費」から始まり「車検」や「ガソリン代」「税金」「保険料」など、様々な面でコストが異なってきます。
詳細は、以下にて説明していきます。

1.教習費

教習費に関しては、原付が1万円以下で取得できることに対し、バイクは教習なども入れると10万円をオーバーすることも少なくありません。バイクは一発試験で安くあげることも可能ですが、免許を今まで取ったことが無い方には少し厳しいでしょう。

2.車検費用

車検に関しては、原付は基本的に必要がないため、コストはかかりません。また、バイクの中でも250cc以下だと車検がいらないので、少しでもコストを下げてバイクに乗りたいのであれば250cc以下のバイクをオススメします。ただ125ccを下回るバイクのモデルの中には、スクーターと呼ばれるような、デザインが原付にほぼ等しいものも多くなっています。なので、場合によっては、バイクらしいデザインを好む方には合わない可能性があります。

3.ガソリン代

続いてはガソリン代です。まずバイクに関しては、250ccで仮定すると大体年間40,000円前後が相場予想となり、原付の場合は30,000円前後が相場予想となっております。ガソリンの消費量は、排気量により大きく異なります。なので、排気量が大きくなるほど、ガソリン代があがると考えていいでしょう。

4.税金

税金に関しては、大きく分けて「自動車重量税」と「軽自動車税」の2つがあります。「自動車重量税」は、125cc以下にはかかってこないため、原付は基本「軽自動車税」のみになります。また、税額は以下のようになっており、排気量が少ないほど税金負担も抑えられることがわかります。

税金
区分 排気量 自動車重量税 軽自動車税
小型二輪車 250cc超 登録後12年まで1,900円/年 6,000円/年
軽二輪車 125cc超~250cc 4,900円/取得時 3,600円/年
原付第二種 90cc超~125cc - 2,400円/年
50cc超~90cc - 2,000円/年
原付第一種 50cc以下 - 2,000円/年

POINT

250cc超の小型二輪車の場合は、車検の度に指定された金額を支払います。基本の年額は1,900円で、新車登録より13年以上が経過すると年額2,200円、18年以上になると年額2,500円と増税していきます。車検は2年に1度なので、これらは2年分をまとめて支払うことになります。

5.保険料

保険料に関しても、排気量別にその金額が決められています。大きく分けて「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があり、「自賠責保険」は必ず加入しなければならない強制保険で、「任意保険」は自分の意思で加入するかどうかを決めることができる保険です。

①自賠責保険

自賠責保険の保険料はどの保険会社でも一律の金額です。2023年4月1日以降始期の自賠責保険の料金は以下の通りです。

自賠責保険料
区分 排気量 12ヶ月 24ヶ月 36ヶ月 48ヶ月
小型二輪車 250cc超 7,010円 8,760円 10,490円 -
軽二輪車 125cc超~250cc 7,100円 8,920円 10,710円 12,470円
原付 125cc以下 6,910円 8,560円 10,170円 11,760円

※離島および沖縄県以外の保険料です

②任意保険

一律の金額で決められている自賠責保険に対し、任意保険は個々の様々な条件で保険料が変わるので、一概にこのくらいの額ということはできません。今回は参考までに、インズウェブのバイク保険の一括見積もりを利用したユーザー(2023年4月~2024年3月)から調査したデータから保険料の相場を考えてみます。
任意保険の料金の相場は以下の通りです。

125㏄以下 125㏄超~250㏄以下 250㏄超
17歳~20歳 84,625
円/年
116,680
円/年
117,402
円/年
21歳~25歳 46,146
円/年
55,586
円/年
57,308
円/年
26歳~29歳 36,857
円/年
40,785
円/年
43,557
円/年
30代 35,811
円/年
34,442
円/年
35,821
円/年
40代 34,911
円/年
31,551
円/年
31,215
円/年
50代 34,325
円/年
31,490
円/年
32,307
円/年
60代 32,367
円/年
33,367
円/年
33,728
円/年
125㏄以下 125㏄超~250㏄以下 250㏄超
17歳~20歳 21,315
円/年
36,810
円/年
49,512
円/年
21歳~25歳 17,660
円/年
24,811
円/年
21,244
円/年
26歳~29歳 19,605
円/年
19,896
円/年
21,765
円/年
30代 12,651
円/年
15,813
円/年
17,412
円/年
40代 12,608
円/年
15,015
円/年
16,088
円/年
50代 14,036
円/年
15,285
円/年
16,101
円/年
60代 12,863
円/年
17,546
円/年
18,165
円/年
125㏄以下 125㏄超~250㏄以下 250㏄超
17歳~20歳 83,903
円/年
115,112
円/年
116,026
円/年
21歳~25歳 45,727
円/年
54,561
円/年
56,396
円/年
26歳~29歳 36,265
円/年
39,317
円/年
41,864
円/年
30代 34,290
円/年
33,118
円/年
34,109
円/年
40代 32,632
円/年
29,612
円/年
29,257
円/年
50代 32,237
円/年
29,328
円/年
29,716
円/年
60代 30,344
円/年
30,395
円/年
30,457
円/年

※20代で細かく分けているのは、バイク保険の年齢条件の設定が、全年齢、21歳以上、26歳以上に分けられるためです

POINT

自賠責保険のみでは最低限の補償しか賄えないため、原付・バイク問わず任意保険にも加入することをオススメします。

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6.その他

上に記載した5項目に加えて、駐車場代やメンテナンス費用など、都度かかってくる変動費もあります。これに関しては、地域やパーツによってコストは異なってきますが、一般的には原付よりバイクの方がコストがかかってしまう傾向にあります。

維持費の差はどのくらい?

上のケース別の費用をふまえ、原付と250cc以下のバイクに分け、初年度での維持費のシミュレーションをしてみました。任意保険料に関しては、大学入学時の17歳~20歳を想定しています。

「原付」と「250cc以下のバイク」のコストの差
項目 原付 250cc以下のバイク
購入費 ¥150,000 ¥250,000
教習費 ¥8,000 ¥120,000
車検費 なし なし
ガソリン代 ¥30,000 ¥40,000
税金 ¥2,000 ¥8,500
保険料 自賠責¥6,910、任意¥84,625 自賠責¥7,010、任意¥116,680
その他 ¥5,000 ¥10,000
合計/年 ¥286,535 ¥552,190

あくまでシミュレーションですが、初年度ではおおよそ倍くらいの維持費の差が出てくることが予想できます。2年目以降は、購入費や教習費がかかってこないので、原付であれば大体年間12万、バイクであれば20万程度みておけばよいでしょう。20歳以下だと維持費として任意保険料が大きくかかってきますが、21歳以上になったり無事故で等級が上がったりすると安くなっていきます。

大学生にオススメなのは?

結果、原付とバイクどちらがオススメかというより、貯蓄状況や生活費の状況、使用頻度や使用目的によって適切な選択肢は大いに異なってきます。
例えば、比較的バイト代などで生活費に余裕があり、遠出が趣味・息抜きである場合はバイクにお金をかけてもいいと思いますし、収支状況を鑑みて、コストを抑えて通学の移動手段を優先的に考えている場合は、原付でも十分ニーズを叶えられるのではないでしょうか。上のシミュレーションから収支を計算してみたり、用途や使用頻度を改めて考えるなど自身の今の状況を整理し、原付とバイクどちらにするかを決めていきましょう。

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維持費を抑えるには

原付とバイクどちらを購入するにしても、できるだけ維持費は抑えていきたいですよね。税金や自賠責保険料に関しては既に決まっている金額なのでそこを下げることは難しいのですが、その他の部分で維持費削減できるポイントを、以下3点ご紹介します。

購入時期を吟味する

原付やバイクを買う際、比較的手ごろに購入できる時期は「2月~4月」です。
需要期の直前に店舗側は在庫を増やそうとします。バイクは気候が暖かくなる4月以降から需要が徐々に増え始めるため、それまでに在庫が溜まっていきます。この時期の顧客は、いわゆる閑散期の貴重な顧客であるので価格も下がりやすく、かつ顧客側も多様な在庫から選ぶことできるため、購入にはオススメの時期だといえます。

安い駐車場を探す

原付やバイクの駐車場に関しては、たとえ同じエリアでもそれぞれの駐車場によって料金が大きく変わることもあるのでしっかりと比較しましょう。場合によっては、アパートやマンションに専用駐車場がついているところもあります。
駐車場付きの物件でない場合は、ネット検索をしたり周辺を歩いてみたりして、地道に業者や地主に駐車料金を直接問い合わせてみるのも手です。

保険料を複数社比較する

少しでもバイク保険料を抑えるために、一回で複数の保険会社を比較できる一括見積もりサイトを利用すると便利です。見積もりの条件を一度入力するだけで複数の保険会社の見積もりを取ることができます。1社1社個別に見積もりを取るのと比べて手間を省け、より理想的な保険内容・保険料を効率的に探すことができるので、ぜひ利用してみましょう。

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「保険(Insurance)」とインターネット「ウェブ(Web)」の融合から、サイト名『インズウェブ(InsWeb)』が誕生しました。自動車保険の見積もりを中心として2000年からサービスを提供しています。現在の運営会社はSBIホールディングス株式会社となり、公正かつ中立的な立場で自動車保険のみならずバイク保険に関する様々なお役立ち情報も提供しています。

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