2台目もバイク保険の契約は必要?何か割引はある?

投稿日:2020年5月20日 更新日:

シチュエーションや気分に応じて乗り分けるためなどの理由でバイクの2台持ちを検討している人もいると思います。2台目のバイクを購入した場合、新しく買ったバイクの任意保険は別途契約が必要なのでしょうか?また、2台とも必要な場合、何か割引はあるのでしょうか?解説していきます。

バイク保険は2台とも契約が必要!

バイクの任意保険は1台目の契約を2台目にも適用するということはできず、2台とも契約する必要があります。2台目の方は新規契約となり、6等級からのスタートとなります。

自賠責保険だけでいい?

バイクが2台必要となると、「どちらかは自賠責保険だけでもいいか」と考える人も出てくるかもしれません。しかし、任意保険に加入せず自賠責保険だけでバイクに乗ることはおすすめできません。
自賠責保険のみだと対人賠償の補償しかされないかつ、最大でも4,000万円までしか補償されないため高額な賠償金を支払いきれない恐れがあります。

高額賠償の例

認定総損害額 態様 裁判所 判決年 被害者年齢性別 被害者職業
52,853万円 死亡 横浜地裁 2011年 男41歳 眼科開業医
45,381万円 後遺障害 札幌地裁 2016年 男30歳 公務員
45,375万円 後遺障害 横浜地裁 2017年 男50歳 コンサルタント

等級引継ぎで保険料を抑えられる

2台目のバイクが家族から引き継いだバイクである場合や、家族がバイク保険を契約していて自身が新しくバイクを購入した際などは、等級の譲渡を行うことが可能です。高い等級を引き継ぐことで、新規で任意保険を契約するより保険料を安くすることができます。

等級引継ぎの範囲

等級を引き継げるのは【配偶者、もしくは同居中の親族】のみとなります。そのため一人暮らし中の子供に等級を引き継ぐことはできません。また車両の単純交換でも等級の譲渡はできません。

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ファミリーバイク特約の場合は2台目も補償される!

家族が自動車保険のファミリーバイク特約を契約しているという場合、2台目として原付バイクを追加しても別途契約せずともファミリーバイク特約の補償対象となります。

補償範囲

ファミリーバイク特約では、自動車保険の記名被保険者(車を主に運転する人)と配偶者、同居の親族、別居の未婚の子が原付バイクを運転中の事故でケガをした場合や事故の相手方に対する法律上の損害賠償責任が生じた場合に保険金が支払われます。

ファミリーバイク特約のメリット

年齢の影響を受けない
ファミリーバイク特約では運転者の年齢で保険料が変わることはありません。なので、若い世代にとって利用しやすいと言えるでしょう。

保険を使っても等級が下がらない
ファミリーバイク特約の場合、保険を使用しても、契約元の自動車保険の等級は下がらない仕組みとなっています。

複数台のバイクや借りたバイクも保険の対象に
ファミリーバイク特約は補償台数制限がないため3台目でも4台目でも対象となります。

借りたバイクも保険の対象に
ファミリーバイク特約は他人から借りた原付バイクでも補償を受けることができます。

ファミリーバイク特約の注意点

125㏄超のバイクは補償対象外
ファミリーバイク特約は原付バイクを主とした125㏄以下のバイクが補償の対象になります。2台目のバイクが125㏄超の場合、ファミリーバイク特約で補償を受けることができないので、任意保険に加入しましょう。

等級が適用されない
等級は上がれば上がるほど、保険料は安くなります。しかしファミリーバイク特約ではそもそも等級がありません。そのため1年間無事故で過ごしても等級が上がることはないので保険料は安くなりません。

補償範囲が限られる
ファミリーバイク特約は車両保険、搭乗者傷害保険を補償範囲に含んでいません。そのため、事故の際に任意のバイク保険と比べて受けられる補償が限られてきます。

ロードサービスを受けることができない
ファミリーバイク特約ではレッカーサービスなどを受けることができません。JAFなどのロードサービスを提供している会社を利用すればロードサービスを受けられますが、遠距離のレッカー移動などでは一回20万を超えてしまうこともありえます。

他人に貸した場合の事故は補償対象外
ファミリーバイク特約は借りたバイクも補償対象となりますが、逆に被保険者とその家族以外の人にバイクを貸して事故を起こされてしまった場合は保険金の支払いができません。

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2台目は何か割引を受けられる?

世間には複数の契約をすると2契約目以降は割引が受けられるようなものが多くあります。バイク保険でもそうした割引がある保険会社があります。

複数台割引・キャンペーン

同じ保険会社で複数台のバイク保険を契約すると保険料の割引を受けられたりギフトカードがもらえたりする場合があります。条件や割引額などは保険会社によりそれぞれなので複数の保険会社を比較してみるとよいでしょう。バイク2台ではなく自動車+バイクという組み合わせでも割引やキャンペーンが適用となる場合もあります。

ノンフリート多数割引

主に代理店型の保険会社で採用されている割引ですが、契約者が自身や配偶者、同居親族の2台以上の車やバイクを1保険証券にまとめて契約することで「ノンフリート多数割引」を受けられる場合があります。保険料を支払う人が誰か代表者1人となる、保険始期日を合わせる必要があるのでそのために満期前に1度解約すると等級の進みが遅くなる場合があるなどの注意点はありますが、家族で同じ保険会社にまとめたいという場合は便利な割引でしょう。

ノンフリート多数割引があるのは代理店型の保険会社なので、ノンフリート多数割引がなくてもダイレクト型で契約するほうが安くなることもあります。

セカンドカー割引

1台目のバイクのバイク保険が11等級以上の場合で、2台目以降のバイクを新たに契約する場合、一定の条件を満たせば通常6等級からのところ7等級から契約することができます。すべての保険会社が採用しているわけではありませんが、セカンドカー割引が適用されれば通常よりも高い割引率の等級で契約することができます。

セカンドカー割引の適用条件

  • 1台目のバイクの等級が11等級以上であること
  • 2台目のバイクが今回初めてバイク保険を契約するバイクであること
  • 2台目の契約の記名被保険者が個人で以下のいずれかであること
    • 1台目の契約の記名被保険者
    • 1台目の契約の記名被保険者の配偶者
    • 1台目の契約の記名被保険者またはその配偶者の同居の親族
  • 2台目の契約の車両所有者が個人で以下のいずれかであること
    • 1台目の契約の車両所有者
    • 1台目の契約の記名被保険者
    • 1台目の契約の記名被保険者の配偶者
    • 1台目の契約の記名被保険者またはその配偶者の同居の親族

なお、バイクと自動車の間でセカンドカー割引の適用を受けることはできません。自動車が20等級、1台目のバイクが9等級という場合、2台目のバイクを購入しても1台目のバイクが9等級なのでセカンドカー割引の適用はありません。

補償の重複に注意!

2台目のバイク保険を契約するとき、特約などを1台目と同じように契約すると補償範囲が重複して保険料の無駄払いが発生する可能性があるため注意が必要です。

重複が起こりやすい補償

補償の重複が起こる可能性があるのは、
人身傷害補償特約(一般タイプ)
弁護士費用特約
個人賠償責任特約(日常生活賠償特約などの名前の場合もあり)
などです。

これらの補償は契約のバイクに搭乗中のみの補償というわけではなく、複数台のバイクのバイク保険で契約すると補償範囲が重複してしまいます。補償が重複していても損害額以上に保険金を受け取れるわけではないので、重複を解消して保険料を安くしましょう。

まとめ

2台目のバイクを持つ場合、1台目のバイクでバイク保険を契約していたとしても2台目の分のバイク保険の契約をする必要があります。その場合、2台分の保険料が必要でしかも1台は新規6等級からスタートとなるので保険料が高くなってしまいます。保険会社によっては2台とも同じ保険会社で契約することで割引などを受けられるところもありますが、割引前の保険料が高ければまとめない方が得ということもあり得ます。保険料を少しでも抑えられるよう、一括見積もりで効率よく比較検討し最適な保険会社を探しましょう!

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