バイク保険に加入されている方で「保険を安くしたい」「保険会社を乗り換えたい」という意見を耳にします。実際に乗り換えする際にはおトクに乗り換えたいもの。
バイク保険を乗り換えるうえで、デメリットはあるのでしょうか?この記事ではバイク保険の乗り換え時の注意点やおトクな乗り換え方法を解説します。
目次
バイク保険を乗り換える際のメリット
バイク保険を乗り換えるメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
こちらでは以下の2点を紹介します。
- 保険料が抑えられる
- 新規乗り換え割引がある
ひとつずつ確認していきましょう。
保険料が抑えられる
バイク保険を乗り換えようと思って契約内容を見直してみると、必要だと思って付帯していた特約が他の保険で付帯されている場合もあります。
例えば「個人賠償責任特約」は、自動車保険や住宅の火災保険に付帯している場合があります。生命保険とは異なり、同じ内容の保険を複数掛けていても補償されるのは実際の損害額までとなっているため、加入している保険がある場合は特約を削って保険料を抑えられるので、確認しておきましょう。
例)保険金額が1億円のものを2つかけていた場合、損害額が1億5000万円の場合は2つの保険からそれぞれ7500万円ずつの支払いとなる。
また、代理店型のバイク保険からネット型のバイク保険に切り替えると中間マージンが削減されて保険料が大幅に抑えられるので、近年ではネット型が選ばれることが多くなっています。
「ネット型のバイク保険が気になっているけど、補償は大丈夫なの?」と思っている方は以下のリンクをご確認いただけると幸いです。
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新規乗り換え割引がある
乗り換え先の保険会社によっては新規乗り換え割引が適用される場合があります。
新規乗り換え割引は保険会社ごとに準備されているため一概には言えませんが、数千円〜1万円程度割引されるものもあるため活用するとおトクに乗り換えられます。
割引制度を適用するにはさまざまな条件をクリアする必要があるので、保険会社に確認しておきましょう。
バイク保険を乗り換える際のデメリット
では反対に、バイク保険を乗り換える際のデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
こちらでは以下の4つに焦点を当て、紹介します。
- 満期で乗り換えないと等級に影響する
- 補償内容が変更になる可能性がある
- 契約時の割引が使えない場合がある
- 解約返戻金が少なくなる
ひとつずつ解説していきます。
満期で乗り換えないと等級に影響する
保険期間中の等級が上がる前に乗り換えた場合は、例え10ヶ月無事故であっても等級があがることはありません。更新のタイミングで乗り換えないと、乗り換え先でまた0ヶ月目から始まります。
バイク保険料を抑える方法として、等級ダウン事故ゼロを継続することが最も王道なので、「無事故を積み上げると保険料が安くなるメリット」を享受できなくなってしまいます。
満期で乗り換えないと等級が上がるスピードが遅くなってしまうのでタイミングを見極めて乗り換えましょう。
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補償内容が変更になる可能性がある
バイク保険に限らず言えることですが、乗り換え後の保険会社に乗り換え前の補償内容と全く同じ内容があるとは限りません。バイク保険を乗り換える前に補償内容を確認しておくことが重要なので、不明点は問い合わせておくと安心です。ご自身の必要な補償内容をカバーできるようにプランを設定しましょう。
契約時の割引が使えない場合がある
メリットとして前述した新規乗り換え割引ですが、適用条件を満たさないと割引が使えないことも。乗り換え先の保険会社によっては満期で乗り換えないと割引率が高くなる特典が使えない場合など、条件は保険会社によって変わるため割引が適用されるか確認しておく必要があります。
解約返戻金が少なくなる
保険期間中に途中解約すると、年払いの場合は月割り分より返戻額が少なくなってしまう場合が多くなります。解約返戻金を算出する場合には、保険会社によって設定した「短期率」(または短期料率)という係数から算出する方法が一般的です。
短期率の多くは以下のような設定となっています。
期間 | 7日まで | 15日まで | 1カ月まで | 2カ月まで | 3カ月まで | 4カ月まで | 5カ月まで |
---|---|---|---|---|---|---|---|
短期率 | 10% | 15% | 25% | 35% | 45% | 55% | 65% |
期間 | 6カ月まで | 7カ月まで | 8カ月まで | 9カ月まで | 10カ月まで | 11カ月まで | 12カ月まで |
短期率 | 70% | 75% | 80% | 90% | 90% | 95% | 100% |
解約返戻金=年間保険料×(1-既経過期間に対応する短期率)
表を見てわかる通り、6ヶ月時点での短期率は70%。つまり30%分の返戻金となります。
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バイク保険をおトクに乗り換える方法
バイク保険をおトクに乗り換える方法として以下の4つを紹介します。
- 満期で乗り換える
- 空白期間を作らない
- しばらく変更しないなら複数年契約も検討する
- 複数の保険会社を比較する
1点ずつ確認していきましょう。
満期で新規乗り換え割引を適用させる
保険会社の中には新規契約者に対しての割引を実施しているところがあります。そうした保険会社に乗り換えることでおトクに契約できる可能性があります。
また、乗り換えのタイミングとしては満期がおすすめです。前述してきた通り、満期で乗り換えれば保険の等級が上がるため保険料は安くなっていきます。基本的に保険会社を変更しても等級は引き継げるので、満期で乗り換えて等級をあげていきつつ、新規乗り換え割引を適用させることで保険料を抑えることができます。
(一部の共済からは引き継げない場合もあるため、契約予定の保険会社に確認しておくとよいです。)
空白期間を作らない
保険契約期間に空白期間を作ってしまうと、等級が引き継げない可能性があります。一般的には解約日(満期日)から8日間しか等級は引き継げないことが多いので、バイクの納車待ちなどでしばらくバイクを保有していない期間が生じる場合は現在の保険の解約(満期終了)後に忘れずに中断証明書の発行も行うようにしましょう。
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しばらく変更しないなら複数年契約も検討する
乗り換え先の保険会社からしばらく変更するつもりがないのであれば複数年契約も検討しましょう。ただし、複数年契約があるのは代理店型の保険会社なのでネット型と比べると保険料が高い傾向にあるのは注意が必要です。
複数年契約のメリットは、事故を起こした際の保険料への影響を小さくすることができる点です。保険期間中は等級の変動がなく、更新のタイミングで反映されるので事故のタイミングによっては事故によって低くなる等級の期間の保険料の影響を小さくできます。
例えば3年契約を結んだ場合、1年目で事故を起こしても等級に反映されるのは2年目ではなく更新時となります。8等級で3年契約を結び、1年目に事故を起こした場合は、3年契約の満期を迎えて更新するタイミングで7等級となります。1年契約であれば2年目で5等級、3年目で6等級と高くなった保険料を支払う必要があったのを回避することができています。
複数の保険会社を比較する
バイク保険の保険料は保険会社によって異なります。そのため、おトクに乗り換えたいのであれば各保険会社の見積もりを取って比較することが大切です。比較する際は保険料だけにとらわれず、必要な補償内容の抜け漏れがないか、ロードサービスの内容に違いはないかといったことも確認するとよいでしょう。
各社の見積もりをする際にはインズウェブの一括見積もりサービスを使うのが便利です。ネット上でお見積もりするので、非対面で断りにくくない・必要な補償内容を明確化できるというメリットもあります。ぜひ一度利用してみてください。
まとめ
今回の記事では、バイク保険の乗り換えにデメリットがあるかの解説とおトクな乗り換え方法について解説しました。
バイク保険を乗り換えるメリットは以下の2点です。
- 保険料が抑えられる
- 新規乗り換え割引がある
反対にデメリットは、以下の4点です。
- 満期で乗り換えないと等級に影響する
- 補償内容が変更になる可能性がある
- 契約時の割引が使えない場合がある
- 解約返戻金が少なくなる
バイク保険をおトクに乗り換える方法として、4つ紹介しました。
- 満期で乗り換える
- 空白期間を作らない
- 乗り換え後に変更しないなら複数年契約しておく
- 複数の保険会社を比較する
保険会社の比較には一括見積もりが便利です。バイク保険の一括見積もりはインズウェブで行ってみてはいかがでしょうか。
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著者情報
重松 雄太
フリーランスのライター。
統計データと実体験をもとに、難しい内容をわかりやすく解説します。
好きなものはボクシング・バイク・ケーキ。