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バイクの立ちゴケを防ぐコツ!傷をつけずに大切に維持するためには

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ベテランライダーでも一度は経験したであろう「立ちゴケ」。初心者ライダーは特に気をつけないと何度も立ちゴケをしてしまう可能性があります。
バイクを購入してまもない頃に愛車の重心バランスを見極められていなかったり、ある程度乗り慣れてきた頃にふとした拍子に立ちゴケしてしまった…とよく聞く話です。思い入れのある愛車は大切に維持し続けたいもの。

この記事ではバイクの立ちゴケを防ぐコツを紹介します。

立ちゴケとは

立ちゴケとは、低速になった際にバランスを崩してバイク本体を倒してしまうことを指します。立ちゴケを起こしてしまうと、バイクが故障してしまう可能性があることはもとより、ライダー自身も怪我をするリスクがあります。大切な愛車が傷ついてしまうと精神的にも大きなダメージを受けてしまうため、極力避けたいですね。
それだけでなく公道で立ちゴケした場合は、周囲の渋滞・事故を誘発してしまう恐れもあるため、大変危険です。

立ちゴケを防ぐコツ

立ちゴケを防ぐコツとして、今回は4つを紹介します。

左側に重心をおく

一般的には脳と体の仕組み上、左足は体を支える軸足・右足は動作する利き足に分類される割合が高いため、右側に傾くと支えられない可能性が高くなります。

そもそもバイクのサイドスタンドは左側だけに付いているものが多くなっています。その場合は乗り降りする際に左足を軸足とする場合がほとんどなので、右側に重心が寄ってしまうとバランスを崩して立ちゴケしてしまいます。

バイクに跨る際は重心を左側に残すことを意識してバランスを整えましょう。

足つきのいいバイクを選択する

ご自身の体格より大きいバイクを選択すると、シートに座った際に足がつかないことも。
地面に足がつかないとバランスが取れないため、基本的にはシートに座っても足が届くバイクを選択するとよいでしょう。

とはいえ、「憧れのバイクや乗りたいバイクに乗りたい」という方は、サスペンションを交換したり、プリロードを調整すれば足つきが改善されることもあるので、検討してみる余地はあります。

低速時、むやみにハンドルを操作しない

バイクは駆動力があるときの方がバランスを取りやすい特性があります。それゆえ、ブレーキやアクセルを緩めた時に重心が定まらなくなり、バランスを崩しやすくなってしまいます。低速時にハンドル操作を行うとフラつきやすくなってしまうので、慣れないうちは都度停まるようにすると安心です。

ハンドルの距離を近づける

ハンドルと身体の距離が近いと乗車姿勢から力が加わりやすくなるので、ハンドル位置を調整してみると車体を支えやすくなります。セパレートハンドルよりバーハンドルの方が車体を支えやすい構造となっているため、車体を支える自信がない方はバーハンドルをおすすめします。

立ちゴケが発生しやすいシチュエーション

立ちゴケを発生させたくない方は、次のようなシチュエーションを避けるとよいでしょう。

疲労が溜まっている

最も立ちゴケが発生しやすい状況として、体力的に疲れている場合が挙げられます。
長距離ツーリングやワインディングを楽しみながら山に登り、頂上で安心した際に立ちゴケしてしまうケースが後を絶ちません。

落ち葉や砂利など、路面状況が悪い

落ち葉や砂利・泥・雨水などが溜まっている箇所は、路面とタイヤの摩擦が少なくなるため滑って転倒しやすい傾向があります。降雨後の路面や秋の紅葉シーズン、冬の路面は特に注意しておきたいところです。

急ブレーキをかける

急ブレーキをかけるとサスペンションが沈み込み、ブレーキを離した際に反動が起こって車体バランスが崩れやすくなってしまいます。またABS非搭載のバイクであれば、急ブレーキをした瞬間にタイヤがロックし、そのままスリップしてしまうので大変危険です。

「急」のつく動作は行わないで良いように安全運転を心がけましょう。

エンストしてしまう

前述したように、バイクは駆動力がないと不安定になる特性があります。運転中にエンストしてしまった場合はそのままバイクごと倒れてしまう可能性が高くなってしまいます。

エンジンをかけずに動かす

エンジンがかかっていない状態だとバイクは非常に重く感じます。400ccのバイクだと約200kgほどの重量なので、軽々と運べる重さではありません。

エンジンの駆動力を使って移動すると、楽に移動することができます。

靴ひもが引っかかる

バイクに乗る際に注意したいのが靴ひもがペダル等に引っかかることです。予期していない力が不意に加わるとバランスを崩しやすいので、バイクに乗る際は靴ひものないブーツなどを選択すると安心です。

立ちゴケしても安心の装備

立ちゴケしてしまっても安心の装備として、エンジンガード(エンジンスライダー)を紹介します。

エンジンガード(スライダー)

エンジンガードは立ちゴケなどの転倒が発生した際、物理的にエンジンにダメージが及ばないようにするための装備です。金属の製品であることが多く、取り付けるとバイクの印象が変わってしまうおそれがありますが、安心・安全には変えられません。

そこでデザイン性を考慮したい方におすすめなのが、エンジンスライダーです。
エンジンガードと比べてコンパクトサイズでデザイン性が高いものもあるため、スーパースポーツタイプの大型バイクに取り付けている方も非常に多く見受けられます。

エンジンが損傷してしまうとバイクが動かなくなってしまうおそれもあるので、立ちゴケや転倒に不安がある方は取り付けておくとよいでしょう。

立ちゴケしてしまった場合は

立ちゴケに注意していても、ふとした拍子に立ちゴケしてしまうことも。
その場合に焦ってしまわないよう、対処方法を解説します。

エンジンを停止し、車体を引き起こす

エンジンが動いている場合は、キルスイッチでエンジンを停止したあとに車体を引き起こします。また、倒れた方向に応じて引き起こす方法が変わります。

  • 左側に倒れた場合:ニュートラル以外にギアを入れ、タイヤをロックしたうえで引き起こす
  • 右側に倒れた場合:引き起こした勢いで反対に倒してしまう懸念があるため、サイドスタンドを立ててから引き起こす

引き起こす際は腰を低くしてしゃがみ込み、下半身の力を使って勢いとともに引き起こします。上半身の力だけではとても引き起こしができないため、全身の力を使って持ち上げるイメージで行うと力が入りやすくなります。

ダメージを確認する

立ちゴケで怖いのが、車体と地面の間に身体が挟まれてしまうことです。まずはライダー自身が怪我をしていないか確認してください。

走行可能な場合は車体のダメージを確認し、運転に支障がないことを確認し、キルスイッチをオフにしたうえでエンジンをかけて、漏れや異音などの不具合の有無を確認しましょう。

エンジンがかからない、ガソリン・オイルが漏れているなどの走行不能状態であればロードサービスを呼ぶのが安心です。

まとめ

今回の記事では、バイクの立ちゴケの定義と立ちゴケを防ぐ4つのコツを紹介しました。
コツは、以下の通りです。

  1. 左側に重心をおく
  2. 足つきのいいバイクを選択する
  3. 低速時、むやみにハンドルを操作しない
  4. ハンドルの距離を近づける

また立ちゴケが発生しやすいシチュエーションとして、6つ紹介しました。

  1. 疲労が溜まっている
  2. 落ち葉や砂利など、路面状況が悪い
  3. 急ブレーキをかける
  4. エンストしてしまう
  5. エンジンをかけずに動かす
  6. 靴ひもが引っかかる

バイクは非常に楽しい乗り物ですが、常にリスクと隣り合わせなので保険に加入しておくと安心です。
立ちゴケで怪我をしてしまったり、大切な愛車が故障してしまった場合でもバイク保険に加入していれば補償を受けられる可能性も高くなります。
もしもの場合にロードサービスが使える場合もあるので、バイク保険の加入を検討するなら一括比較のインズウェブをご利用いただけると幸いです。


重松 雄太

著者情報

重松 雄太
フリーランスのライター。
統計データと実体験をもとに、難しい内容をわかりやすく解説します。
好きなものはボクシング・バイク・ケーキ。

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