JAFは車のロードサービスで有名ですが、バイクのロードサービスも提供しています。バイク保険でも付帯のロードサービスを利用することができますが、バイク保険のロードサービスとJAFのロードサービスにはどのような違いがあるのでしょうか?
目次
バイク保険とJAFのロードサービスの違い
バイク保険は「車両」、JAFは「人」が対象
バイク保険のロードサービスを受けられるのはバイク保険を契約している「車両」に対してのみです。そのため、レンタルバイクなど他のバイクを運転中のトラブルなどには使えません。
それに対して、JAFは「会員」に対してロードサービスを提供しているので、バイクを借りて運転しているときやバイクではなく車を運転しているときのトラブルでもロードサービスを使えます。また、会員自身が運転しておらず同乗している場合でも使えます。
ロードサービスの無料範囲や回数
バイク保険とJAFのロードサービスでは無料で利用できるサービスの範囲や回数が異なっています。
バイク保険のロードサービスは保険会社によって内容が異なるので一概には言えませんが、傾向として、レッカーの無料距離はバイク保険のロードサービスの方が長いです。JAFの場合、20kmまで無料(JAF会員)ですが、バイク保険のロードサービスでは100kmまで無料などとなっています。
一方で、トラブルとして多いバッテリー上がりやガス欠への対応では、JAFでは回数制限がないのに対してバイク保険では1年に1回などと制限されていることが多いです。
JAFは非会員でも利用できる?
JAFは会員ではない方も利用することができます。ただし、混雑時には会員優先なので利用を断られる場合があります。
また、非会員の場合はサービスの利用に基本料がかかり、作業料やけん引料にも無料分がないので、ロードサービスの利用料が高くなってしまいます。2024年4月に料金の改定があって、非会員向けの料金が以前よりも高くなっているので注意しましょう。例えば、20時~8時の基本料が10,480円から19,630円に値上げされています。
「バイク保険のロードサービスで十分」という人も、思わぬ大きな出費とならないよう、バイク保険のロードサービスを受けられる範囲を事前に確認しておくことをおすすめします。
ファミリーバイク特約の場合はロードサービスが使えない
125cc以下のバイク・原付に乗っていて任意保険はファミリーバイク特約で済ませているという場合、保険会社のロードサービスは使えないので注意しましょう。
保険会社のロードサービスを利用したいのであれば対象のバイクでバイク保険に加入する必要があります。保険料はかかりますが、ロードサービス以外にもファミリーバイク特約よりも手厚い補償を受けることができ、保険料の方も無事故で運転を続ければ等級が上がって安くなっていきます。
バイク保険でなくファミリーバイク特約で済ませたいという場合は、万が一に備えてJAF等のロードサービスの会員となることを検討しておきましょう。非会員の場合、ロードサービスの利用料金が高額となってしまう場合があります。
まとめ
バイク保険のロードサービスは車両が対象なのに対して、JAFのロードサービスは会員が対象です。そのため、レンタルバイクなど他のバイクを運転しているときにトラブルが発生した場合、バイク保険のロードサービスでは対象外となりますが、JAFの場合は会員価格でロードサービスを受けられます。
また、バイク保険のロードサービスとJAFのロードサービスでは無料で受けられるサービスの範囲や回数が異なります。レッカーけん引の無料距離ではバイク保険の方が長い傾向にありますが、JAFではバッテリー上がりやガス欠への対応に回数制限がないなどの違いがあります。
バイク保険のロードサービスの内容は保険会社によって異なりますので、補償内容や保険料などと合わせてロードサービスについても比較してみるのがよいでしょう。
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著者情報
堀田 健太
東京大学経済学部金融学科を卒業後、2015年にSBIホールディングス株式会社に入社、インズウェブ事業部に配属。以後、一貫して保険に関する業務にかかわる。年間で100本近くの保険に関するコンテンツを制作中。