念願のバイクを購入することが決まったら、一日でも早く納車されてバイクを使いたいですよね。今回は、バイクが納車されるまでの期間や、購入から納車までの流れ、必要な書類・手続きについてご紹介します。流れやポイントを把握し、スムーズな納車を目指しましょう。
目次
納車までの期間はどれくらい?
納車までの期間は、大体平均すると二週間程度と考えて良いのですが、納期は様々な状況によるため一概には言うことができません。
例えば、バイクの在庫状況だったり車検や納車前整備が必要かどうかなどでも大きく変わってきます。取り寄せなどで店頭在庫がない場合、納期が大幅に遅れてしまう場合があるので、その際は購入意思を伝えて内金を支払い、バイクを押さえてもらうことをおすすめします。
また、購入者側でも自賠責保険や駐輪場の手続き、ナンバーの取得などが遅れてしまうと、その分納車期間が延びてしまうので注意しましょう。
ワンポイント
納車までの流れ
購入を決めてから納車されるまでの大まかな流れを紹介します。
1.契約
バイクの購入を決めたら、まずは契約です。契約書の内容をよく確認の上に署名・捺印をします。契約に関しては、販売店から詳しく説明があるので、購入した販売店の案内に応じるようにしましょう。個人売買の場合でも、不要なトラブルを避けるために、ある程度は要点を抑えた契約書を作成することをおすすめします。
必要なものは?
◆原付⇒免許証のコピー、印鑑、現金(またはクレジットカード)
◆125cc超のバイク⇒購入者の住民票、印鑑、現金(またはクレジットカード)
2.代金支払い
バイク購入時は、車体の金額に合わせて各種税金や保険費用、納車時の点検費用等が必要となります。バイクの購入代金は、契約の後に全額前払いをするのが一般的です。
販売店によっては、名義変更(登録)前に代金の一部を支払い、残金は納車時に行う事を認めている場合もあります。バイクの購入代金を支払うタイミングについて、事前に販売店に確認をしておくと安心です。
ワンポイント
3.点検・整備
納車する前に、バイクに異常が無いかを確認する車両点検整備を行います。バイクにエンジンをかけてウィンカーやライト、ブレーキランプが正常に点灯するかだったり、ブレーキの利きやスイッチ部分、スロットルワイヤー等の可動部位が正しく動作するかなど、細かく確認します。
新車の場合は、納車前の整備はありませんが、ETCなどオプションの取り付けを行います。
ワンポイント
4.保険加入
バイク保険は「自賠責保険」と「任意保険」の二種類があります。自賠責保険は法律上必ず加入しなければならない保険で、任意保険は任意加入ですが自賠責保険では不足する補償を受けることができます。
バイクの自賠責保険は、対人賠償のみで補償される上限額が死亡時4,000万円などと補償内容が十分でないので、対人賠償・対物賠償を無制限に設定できる任意保険への加入が大切です。
ワンポイント
5.名義変更(登録)
ここまでくると、ようやくバイクを自分の名義にすることができます。中古バイクの場合は名義変更手続き、新車購入の場合は新規登録の作業が必要になります。126cc以上のバイクの名義変更(登録)等は運輸支局で手続きをし、50cc~125ccまでの原付は最寄りの市区町村の役所での手続きが必要になります。
必要なものは?
◆原付⇒軽自動車税申告書兼標識交付申請書、印鑑、標識交付証明書
※場合によっては譲渡証明書や廃車証明書なども必要
◆125cc超のバイク⇒車検証、印鑑、ナンバープレート、身分証明証、自賠責保険証明書、住民票、運輸支局で入手する申請書
※場合によっては譲渡証明書や自動車税納税証明書、委任状なども必要
6.納車
今後自分が乗っていくバイクなので、最終チェックは自分の目で見てしっかりと行うことが大切です。バイクの知識に不安を感じる際は、家族や友人等に事前に相談し、納車日の付き添いを頼んでおくことをおすすめします。最終確認で異常が無ければ、サインをしてバイクを引き取りましょう。
ワンポイント
納車前のバイクでも一括見積もりができる!
納車までにかかる費用相場は?
以下の金額はあくまで目安なので、参考程度にご覧ください。
原付の内訳と相場
・車体代:10万前後
・自賠責保険料:2年契約で1万弱
・納車整備手数料、登録手数料:1.5万円〜2万円程
・他、役所での手数料:500円前後
125cc超のバイクの内訳と相場
・車体代:新車で約50万円前後、中古車で30万前後
・自賠責保険料:排気量にもよるが2年契約1万前後
・納車整備手数料、登録手数料:4万円前後
・重量税:251cc以上のバイクでは車検ごとに支払い、126㏄~250㏄のバイクでは登録時のみ6300円
・他、役所での手数料:1000円前後
保険料は人それぞれ
自賠責保険は法律で定められている保険のため、保険料はどこの保険会社でも同じです。ただし、排気量や契約期間によって料金は変わります。契約期間は基本的に1年~5年で、期間が長いほど保険料が割引されていく仕組みです。補償内容は、最低限のものとなっています。
一方、任意保険は自分で判断して加入するオプションのような保険となり、自賠責保険では補えない補償をカバーしてくれるので、加入しているととても安心です。任意保険の保険料は、一般的に年齢とともに下がっていきますが、事故等を起こすと等級が下がり翌年から保険料があがったりと、状況によって変動します。
自賠責保険 | 任意保険 | |
---|---|---|
加入 | 必須 | 任意 |
補償範囲 | 相手のケガ | 相手のケガ、自分のケガ、 相手のバイクの車体、自分のバイクの車体 |
補償額 | 上限あり | 契約により無制限 |
加入時の保険料 | 市区町村によって一律 | 年齢や補償内容で決定 |
加入後の保険料 | 法規定に従い変動 | 年齢や等級で変動 |
バイクはクーリングオフできる?
バイクを無事に契約した後に、何らかの理由で購入をキャンセルしたくなってしまったらどうすればよいのでしょうか。
商材によっては、クーリングオフ(購入もしくは契約をしてから8日以内であれば、無条件に契約解除できる制度)が適用されることがあります。しかし、バイクの購入はクーリングオフの適用はなく、いかなる理由でもキャンセルできないと記載されている事が多くなっています。決して安易な気持ちで契約して後悔することがないようにしましょう。
ただ、契約書の書面上はキャンセルできないように定められていても、販売店がキャンセルに応じてもらえる場合もあります。特に、代金の支払いや名義変更、必要な納車前点検の着手前であれば、キャンセルに応じてくれる可能性が高くなります。契約後にキャンセルしたい場合は、少しでも早く販売店に相談する事が大切です。
ワンポイント
納車をスムーズにするポイントは?
役所手続き
名義登録やナンバープレートの取得の際に、役所へ行くことが必要になります。基本的にバイクは運輸支局が管理することになっており、原付は住民票を登録している市区町村の役所で手続きを行います。
早めに役所へナンバーを取りに行ったり、手続きを行うようにしましょう。
運輸支局は平日の16時頃で閉まってしまうかつ、お昼休みも1時間ほど対応が止まるため、手続きに行くタイミングには注意が必要です。
必要なものは?
◆販売店で購入⇒販売証明書や譲渡証明
◆ネットや個人売買⇒廃車証明書
バイク保険の手続き
任意保険に加入する際は、保険会社を決めなくてはなりません。
バイク保険を取り扱う会社は多岐に渡るため、保険会社の選定に時間を費やしてしまうこともあります。保険会社によって保険料も補償内容もことなるため、一括見積サービスなどを利用して効率的に選ぶことをおすすめします。
乗り換えの場合で既に任意保険に加入している人は、保険内容の変更手続きを納車日までに行う必要があるので注意しましょう。任意保険が納車当日よりスタートできるかどうかの確認が必要になります。
納車日の天候確認
販売店でのバイク受け取りの場合、納車後そのままバイクに乗車して帰ることとなります。バイクは車と違い身体が車体に守られていないため、雨の日や強風の日に初めて運転することは非常に危険です。
天候に見舞われず直前での納車日程変更にならないよう、事前に天気を確認し安全が確保されそうな日を設定することで、スムーズに納車することができます。心配であれば、自宅へバイクを届けてくれるサービスを提供している店舗もあります。
まとめ
今回は、バイクの購入から納車までの流れや必要な書類、費用の相場などを説明しました。バイクの契約後は基本的にキャンセルできない可能性が高いので、購入するバイクは慎重に判断しましょう。
購入が決定したら、役所の手続きやバイク保険の比較検討・加入を早めにすることで、納車までよりスムーズに進めることができます。手続き関係をしっかりと済ませ、納車後は楽しいバイク生活を送りましょう!
納車前のバイクでも一括見積もりができる!