夏のカラッとした気候のもとでバイクを走行させるのはとても気持ちが良いですが、真夏のバイクの服装は選定が難しいですよね。この記事では、夏のツーリングでも快適かつ安全な服装や、注意するべきポイントなどをご紹介します。要所を押さえて快適かつかっこよくきまるバイクの夏スタイルを確立しましょう。
夏のライダーファッションの選び方5ポイント
バイクウェアは伸縮性や重さが商品によって大きく異なるため、一度試着をしてから購入することをおすすめします。ネット購入が主流の時代ですが、初心者の方はバイクショップなどでプロの意見を聞き実際に試したうえで購入することで、長期的に安心かつ快適な走行ができるでしょう。
1.ブーツ
夏の服装を選ぶ際、最初にブーツを選んでいきましょう。「お洒落は足元から」というように、靴を基準にしてコーディネートを選ぶと失敗しにくいです。大体のモデルは1万円前後で購入できますが、機能性やデザイン性が高いものは5万円近くになることもあります。
機能性に関しては、夏場でも蒸れない通気性を兼ね備えたものに加え、普段のツーリングの目的や走行距離に沿って選んでいくことをおすすめします。例えば、カーブが多い山道や林道走行を頻繁にする方はプロテクション性能が高いブーツ、観光を目的にしたツーリングが多い方は歩きやすさも兼ね備えているブーツなど時と場合を想定してみましょう。プロテクション性能が高いブーツは柔軟性が足りない場合もあるため注意が必要です。
2.パンツ
続いてブーツに合うパンツ選びをしましょう。バイク乗車時はライダーの脚にもっともストレスがかかるため、伸縮性がありすべりの良いものがおすすめです。バイク用のパンツのデザインはスポーティなものからデニム素材のようなカジュアルなものまであります。
夏場では、通気性の良いメッシュ入りや速乾性に優れているポリエステル素材、汗をかいても吸収せず重くならない撥水効果のあるパンツなどが役立ちます。秋口まで長期的に使用したい場合は、風の侵入を防いでくれる防風インナーが付属されているモデルもあります。
3.グローブ
続いてグローブを選んでいきましょう。ブーツに共通した色味や素材感のデザインを選ぶと全体的にきれいにまとまり、センスのいいコーディネートになります。ただハンドルグリップやレバー類は常に操作しなければならないので、デザイン面に加えて自分の手のサイズにフィットする操作感もしっかりと確認しましょう。
グローブは大体3000円~1万円前後で購入できます。真夏でも快適なメッシュグローブは春から秋まで長期的に使えるので、価格の高い安いに惑わされず使いやすいと感じたものを選ぶのがベストです。最近は着用したまま親指と人差し指を出すことができスマートフォンの操作がしやすいものなどもあるので、用途に応じてグローブを選びましょう。
4.ジャケット
ジャケットは、洗い替えに備えて2着ほど購入しておくことをおすすめします。近場を走行する場合は快適な上着、遠出や林道などを走行する場合はプロテクション性が高い上着など使い分けができると便利です。
ジャケットは防風性や防水性を備えているものもあり、カラーバリエーションも比較的に豊富です。クールに決まる暗めの色は人気ではありますが、夜などの走行で目立ちにくくなるため注意しましょう。中にはリフレクターと呼ばれる反射板を搭載しているジャケットもあり、夜のツーリングや事故防止に役立つことができます。
5.インナー
最後に選ぶのはインナーです。ジャケットと異なり直接肌に触れるため、着心地や素材にこだわって選ぶことをおすすめします。速乾性や撥水加工はもちろん、防臭機能を備えているインナーもあります。
インナーに関してはバイク専門ショップでなくとも、アウトドア用の高機能なインナーやスポーツ用の着心地・伸縮性に優れているものが多数あります。半袖のインナーは汗をかいてしまうとジャケットに素肌が張り付いて運転しにくくなりますのであまりおすすめできません。
夏のツーリングの注意点
薄着はNG
自転車やクルマと異なり、バイクはスピードがでるにも関わらず身体が車体に守られていないため薄着はとても危険です。万が一転倒したときなどのことを考えると、専用のウェアを着用しておいた方が格段に安心です。また、サンダルでの運転は場合によっては違反になってしまう可能性もあるため絶対に避けましょう。
一見半そでの方が涼しそうに見えますが、半そでだと直に日光にさらされるため、かえって暑くなってしまいます。
熱中症に注意
夏はライダーにとって過酷な季節です。走行中はアスファルトからの照り返しや、車道は基本的に陰がないため直射日光を浴びることとなり、足元からはエンジンの熱が立ち込めてくるため熱中症のリスクがグンとあがってしまいます。こまめに休憩をとって熱中症を予防しましょう。
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バイク走行中の熱中症に注意!対策は?
夏~年末の死亡事故は増加する
参考:令和3年中における交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について
警察が出しているデータによると、2006年~2021年の15年間連続で、下半期における事故死亡者数は上半期を上回っているということが分かります。レジャーや長期連休が多い夏~年末までは外出する機会が増加し、それに伴って死亡事故も増加しているということが伺えます。夏のツーリングは気を引き締めて安全に走行しましょう。
任意保険に加入しておいた方が安心
任意で加入できる「任意保険」に未加入の場合は、しっかりと加入をしてからツーリングに出かけた方が格段に安心です。単独事故や対物事故の場合は任意保険に加入していないと基本的には全て自費で支払わなければならず、一生を棒にふるう金額になる可能性も大いにあります。自分が気を付けていても、他人の車やバイクから突っ込まれたりと不慮の事故に巻き込まれてしまう可能性も大いにあります。ツーリングでは普段走り慣れていないところを走ることになるため、任意保険会社に加入してからツーリングをすることをおすすめします。
任意保険の選び方は?
まとめ
今回は、夏の運転でも快適かつ安全な服装や、注意するべきポイントついてご紹介しました。夏のツーリングは開放感のある海岸沿いや緑に囲まれた山岳ルート、キャンプや釣りなど楽しみ方の幅がグンと広がります。一方で、夏から年末にかけて例年死亡事故が増えるという統計も出ていたり、熱中症のリスクも上がる季節でもあります。熱中症対策や事故対策もしっかりと行ったうえで、安全かつ快適なサマーツーリングを楽しみましょう!