バイクに乗っていると、一度はガス欠を心配したことがあるのではないでしょうか。ガソリンは早め早めに入れておくことが大切だと分かっていても、運転に集中してうっかりしてしまうこともあります。この記事では、万が一ツーリング先でガス欠になってしまった時の対処法などをご紹介します。
ガス欠とは
ガソリンが無くなってしまうことで生じるのが、「ガス欠」です。ガス欠が起こると、アクセルを開けていても回転数が上がらなくなったり、エンジンをかけてもすぐに切れてしまいます。
ただ、エンジンが止まる=ガス欠とは限りません。ガス欠かと思っても、実際にはうっかりキルスイッチを押してしまっていたり、オーバーヒートを起こしていたり、安全装置が作動してしまったりという場合もあります。状況を正しく把握するためにも、バイクが動かなくなったときは落ち着いて行動するようにしましょう。
ガス欠になったときにすべきこと
安全な場所へ移動
まずは、身の安全を第一に確保しなくてはなりません。周囲に注意しながら道路の左端に寄り、安全に停車できる場所へ移動しましょう。高速道路などは周囲の車やバイクの速度が特に出ているため、注意して退避する必要があります。
周囲に知らせる
事故に発展することをために、緊急事態である旨をいち早く周囲に知らせる必要があります。ハザードランプや左ウィンカーを点灯させたり、手信号やジェスチャーを利用してバイクが動かない旨を伝えていきましょう。
リザーブタンクを使用
リザーブタンクがついている場合、燃料コックを「RES」にし時間をおいてから、エンジンがかかるかをチェックしましょう。リザーブタンクに燃料があれば、ガソリンスタンドまで走行が可能となる場合もあります。
ガソリンを補充する方法
安全を確保できたら、ガソリンを補充する方法を考えなくてはなりません。ガソリンを補充する方法は、主に以下の方法があります。
バイクを押してガソリンスタンドへ行く
一番ベーシックな方法は、最寄りのガソリンスタンドまでバイクを押して歩くことです。しかし、想像している以上に重量のあるバイクを押して歩くことは大変です。特に山道や250ccを超える排気量のバイクなどは身体に負担が大きいため、あまり無理はしないようにしましょう。夏場は熱中症などの二次災害にも注意をしなくてはなりません。
ガソリンスタンドに相談をする
ガソリンスタンドが比較的近くにある場合、ガス欠の旨を相談するとスタッフがガソリンを持ってきてくれる場合もあります。ただしガソリンスタンドによっては対応していないところもあるため、事前に電話などで状況を相談しておくと安心です。
レッカー車を利用する
近くにガソリンスタンドがない場合は、レッカー会社に依頼してバイクを移動してもらいましょう。任意保険に加入している場合は、補償でロードサービスにてレッカー車を手配してもらえる可能性があります。任意保険のロードサービスを利用すると、ガソリン量の制限はありますがその場で給油してくれることもあります。
ワンポイント
任意保険の加入はしっかりと
万が一のときのトラブルに備え、任意で加入できる「任意保険」にもしっかりと加入をした方が格段に安心です。任意保険に加入していれば、ツーリング先で急にガス欠になってしまってもロードサービスを利用してバイクを運んでもらうことができます。加入していなければレッカー代は自費となり、距離によっては20万を超えてしまうこともあるようです。
また道路上での急なガス欠により万が一事故に発展した場合、単独事故や対物事故の場合は任意保険に加入していないと基本的には全て自費で支払わなければなりません。この場合、一生を棒にふるう金額になる可能性も大いにあります。
任意保険の選び方は?
まとめ
今回は、ツーリング先でガス欠になってしまった時の対処法などをご紹介しました。ガス欠はツーリング中のメジャーなトラブルの一つです。万が一に備えて任意保険に加入しておくと、ガス欠が起きた時も安心です。任意保険の補償内容は保険会社によって異なるので、バイク保険一括サービスを利用することで効率よく比較検討できます。ガス欠には気をつけて、ツーリング前は満タン状態で心置きなくバイクライフを楽しみましょう。