自粛期間はバイクから離れてたけど自粛開けたらまた乗りたいなと思っている方、また自粛が終わったら学生ぶりにバイクに乗ってみようかなと考えている方もいるのではないでしょうか?
でもいざ乗るとしたら不安がありますよね。長い間運転していなかったのなら運転技術。所持しているバイクがあればバイクの状況。保険だって切れているかもしれない。などなど様々な不安材料があります。出先でのトラブルを避けるためにも懸念材料を解消しておきましょう。
目次
確認しておきたい3つのこと
久しぶりにバイクに乗るリターンライダーの方々には確認してほしいことが3つあります。
確認しておきたい 3つのこと
- 乗るバイクの状態
- 自分の運転技術
- 自分を守るための保険の状況
久しぶりに乗るバイクに対する不安の解消、そして自分を守るため、周りに迷惑をかけないためにもしっかりとこの3点だけは確認してもらいたいです。
乗るバイクの状態を確認しよう
車検は切れてない??
まず自分のバイクが250㏄以上の場合は車検を確認しなければいけません。バイクの車検が切れている状態で公道を走行した場合、罰則を受けることになるからです。
- 自賠責保険が有効な場合
- 違反点数6点の加点(30日間の運転免許停止)
- 6か月以下の懲役、または30万円以下の罰金
- 自賠責保険が有効ではない場合
- 違反点数12点の加点(90日間の運転免許停止)
- 1年6カ月以下の懲役、または80万円以下の罰金
ばれなければ大丈夫と思うかもしれませんが、現在は国土交通省がナンバー自動読み取り装置を導入したため車検切れかどうか瞬時に見分けがつくようになっています。そのため、車検切れは間違いなくばれます。もし250㏄以上のバイクを所持している場合は最優先で確認してもし切れていた場合は車検に出しましょう。
メンテナンスもしっかり行う
当然ですが久しぶりにバイクに乗る場合はしっかりメンテナンスをしてからにしなければいけません。
確認しておきたいのは以下の要素です。
- タイヤ
- エンジン回り
- 電気系統
- ブレーキ・クラッチ
- 足回り
- 燃料
自分でできることは自分でやりつつ、難しいものはショップでメンテナンスを依頼しましょう。
タイヤの確認
- タイヤの空気圧
- タイヤのすり減り
タイヤの空気圧に関しては空気入れを用いて適性の空気圧にしましょう。
すり減りに関してはスリップサインを確認します。スリップサインが現れているのであればタイヤを新調してください。タイヤの交換は難易度が高めなのでショップで頼むのがおすすめです。
エンジン回りの確認
- エンジンオイルの確認
- 冷却水の確認
- エアクリーナーの確認
- スパークプラグの確認
エンジンオイルは量や汚れを確認し、状態によってエンジンオイルを排出し、オイルフィルターを交換して、新しいエンジンオイルを追加しましょう。
冷却水はアッパーとロアーラインの間まで冷却水があるか確認してください。この際手元に冷却水がないからといって水道水をいれたりしないようにしましょう。錆びや凍結の原因になってしまうので必ず専用のものを使ってください。
エアクリーナーはかなり難易度が高いのでショップで調整してもらうといいです。
スパークプラグは久しぶりに乗る場合は交換していいと思います。基本的には5,000kmほどバイクに乗ったタイミングでの交換を推奨されていますが、久しぶりに乗る際は走行距離も違和感もわからないと思うので交換してしまいましょう。
電気系統の確認
- バッテリーの確認
- ヒューズの確認
- 灯火類の確認
バッテリーは状態にもよりますが、まずはバッテリーを充電しましょう。長期間使ってない場合は放電でバッテリーが上がっている場合があります。また充電してもダメそうなら交換を検討してください。開放型バッテリーの場合は補水も忘れずにしましょう。
ヒューズはさびていないか確認をし、さびている場合は交換しましょう。また切れていた場合も同様に交換してください。
灯火類についてもつくかどうかを確認して、もしつかなかったら交換してください。
ブレーキ・クラッチレバーの確認
- ブレーキ・クラッチレバーの利きの確認
- ディスクブレードの確認
- フルードの確認
ブレーキ・クラッチレバーをにぎり、スムーズに動くか確認してください。ふわっとした感覚があるならエアーを抜きましょう。またまったく動かない場合はブレーキケーブルの固着が起こっている可能性があります。その場合は素人が整備すると危険なのでお店に修理をお願いしましょう。
ディスクブレードは長期間乗っていないとさびてしまう場合があります。さびていた場合はゆっくり発進した後にブレーキをかけることで落とすことができます。またブレーキディスクも消耗品なので摩耗しているようなら交換しましょう。
フルードはキャリパーを斜めから除き確認します。規定量入っていない場合は追加します。ただしあまりに減っている場合は漏れている可能性もありますので一度専門の方に確認してもらいましょう。
足回りの確認
- ドライブチェーンの確認
ウェスで拭き上げた後にゆるみや梁を確認して調整した後、可動部分に油が垂れない程度に注油します。注油後には余分な油があるようならふき取りましょう。
燃料の確認
- 燃料の確認
燃料の確認は2パターンあります。まず2ヵ月ほど運転していないだけなら、ガソリンが入っているかの確認をし、少なくなっていた場合は給油するようにしましょう。
もし3ヵ月以上バイクに乗っていないのであればガソリンが劣化してしまっている可能性があります。エンジンの不調やエンストの原因にもなりかねないので安全のために入れ替えをしてください。
確認事項を多すぎと感じたら
いままで並べたメンテナンス項目をすべて確認するのが大変だと感じたのなら、せめて以下の4点だけは確認しておきましょう。
- ブレーキの利きの確認
- タイヤの空気圧、異物、スリップサインの確認
- 灯火類の確認
- 燃料が入っているかの確認
この4点は運転前に確認してほしい最低限の内容です。頭文字をとって「ブタと燃料」と覚えるのがおすすめです。「ブタと燃料」忘れずに確認しましょう。
自分の運転技術を確認しよう
久しぶりのバイク運転するのは意外と怖い!!特に高校生の頃に免許を取ったけれどもずっと乗ってないなという方は、久しぶりのバイクの運転に対してまさに不安を抱えているのではないでしょうか。
実際年単位のブランクがあればいきなりツーリングは難しいでしょう。ほとんどの方は以前のようには運転できなくなっているはずです。そんな状態でツーリングに赴いてしまうと仲間に迷惑をかけるどころか、事故を起こしてしまう可能性もあります。
自分の運転技術を確認することはとても大事です。
イメージトレーニング
まずはイメージトレーニングから始めましょう。
久しぶりのバイクに早く乗りたい気持ちはわかりますが、まずは基本的な動作を初心者用の動画を見ながらイメージトレーニングしてみることをおすすめします。
何故初めにイメージ訓練からかといえば、運転してから操作方法を忘れていたことに気づいても遅いためです。
イメージトレーニングならば事故を起こす危険性はありませんし、基本操作の動画を見ながら練習すれば操作の抜けを防ぐことができます。
またあくまでイメージトレーニングなのでお金がかかりません。
まずはイメージトレーニングから始めてみましょう。
ライディングスクールや警察の講習を受ける
実際に講習に行って運転方法を改めて教わるのもおすすめです。
この方法のメリットは実際に運転をしながら感覚を思い出せることと、わからないことをすぐにプロに聞けることです。
運転の感覚を取り戻しやすいのでおすすめです。
レンタルバイクに実際に乗って試してみる。
レンタルバイクを借りて練習をするという方法もあります。
しっかりと車両保険までついたレンタルバイクを使って練習することで、つたない運転が原因でバイクが破損した場合や、自身がケガをした場合でもしっかりと補償してもらえるためおすすめです。
また練習場所を選ばず、好きなバイクで練習をすることができます。景色のいい場所でお好みのバイクを運転することで気持ちよく練習ができるのでおすすめです。
自分を守るための保険の状況を確認しよう
自賠責保険大丈夫?
自賠責保険は加入が義務の保険です。もし加入していないと以下の罰則があります。
自賠責保険未加入での運転した場合の罰則
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金
- 違反点数6点
また自賠責保険の証明書を所持していないだけで30万円以下の罰金が科せられます。
当然ですが自賠責保険に加入していない場合は事故の賠償金全額を自分で賠償しなければなりません。
自賠責保険は250㏄超なら1ヵ月から、250㏄以下なら12ヵ月単位ですので、久しぶりの運転の場合は特に注意しなければいけません。 250cc超は車検のタイミングと合わせていることがほとんどなので、自賠責が切れていたら車検も切れていることがほとんどなので合わせて注意しましょう。
250㏄以下はコ ンビニでも自賠責保険に加入可能なので走行前に必ず加入するようにしましょう。250㏄超の場合は車検時に加入することになるので、しつこいかもしれませんがもし自賠責保険が切れているようなら車検に出しましょう。
任意保険にも加入しよう
バイクに乗るのであれば任意保険に入ることをおすすめします。
自賠責保険には対人賠償保険しか含まれておらず、事故にあった際の自分に対する補償や自分のバイクに対する補償、そして相手のものに対する補償が含まれていないからです。
久しぶりのバイク走行ですから、まず間違いなく以前より事故のリスクが高まっているわけです。特にスリップや転倒のリスクは間違いなく高まっているでしょう。
転倒やスリップで自分がケガをしたときには自賠責保険では全く補償を受けることができません。ですから任意保険に加入することでそういったケガやバイクの破損などに備える必要があるわけです。
バイク保険の検討をする際には弊社の一括見積もりをためしてみてください。あなたの保険選びの助けになるはずです!!
久しぶりのバイクならレンタルバイクを利用するのがおすすめ
バイクに久しぶりに乗る予定だけど、別に買うのはな…という人も、たかだか数回のために任意保険に加入するのはな…という人にはレンタルバイクの利用をおすすめします。
レンタルバイクであれば自賠責保険も任意保険も両方ついたお好きなバイクを利用できるからです。
残念ながらバイクの任意保険はリスクの高さからワンデイ保険がありません。そのためどうしても1月以上で利用することになり、それなりのコストがかかってしまいます。そのためわずか数日のためにバイク保険に加入するのであれば、レンタルバイクの方がお得な場合もあるのです。
任意保険に加入せずにバイクを運転するのは自分のケガのリスクに対する備えが甘いだけでなく、他人に対しても無責任な行為です。必ずバイクを運転するときは任意保険に加入したバイクに乗るようにしましょう。バイクに数日しか乗らないのであればレンタルバイクを、一定期間乗る予定があるならば任意保険に加入したうえで、安全に快適にバイクの運転を楽しんでくださいね!!