台風のニュースが流れるたびに自分のバイクが風で倒されボディーに傷がつかないか心配になりますよね。傷が入ってしまうと愛車がかっこ悪くなるだけでなく、場合によっては修繕費用も必要になるからです。私自身、強風でバイクが倒されボディーの一部が割れたことがあります。その時バイク保険で自然災害による損傷も補償されるのであれば、修繕費用で苦心する必要はなかったかもしれません。もしもバイク保険に入っていたら自然災害が原因の損傷にも保険が利用できたのでしょうか?
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バイクの車両保険に入れば自然災害の損害も補償される?
地震・噴火・津波を除き、補償範囲を広く取っている車両保険に加入すれば補償を受けられます。しかし、一部の保険会社では交通事故での損害のみを対象とするなど、車両保険に加入していれば必ず安心できるというわけではありません。補償範囲は保険会社によって大きく違いがありますので必ずお支払いができる場合、できない場合まで約款(やっかん)を読むように心がけましょう。
自然災害に備えるためには
単独のバイク車両保険で備える
一部の自然災害にも対応している車両保険があると先ほど述べましたが、対応していない会社もあります。その場合、単独で加入できるバイク車両保険の中に水没への補償を提供しているものがありますので、そちらを検討してみるとよいでしょう。
ただし、すべての自然災害に対応できるというわけではないので注意してください。
被害を減らす保管方法をしよう
自然災害の対策をするのであれば、保管方法を工夫するのもおすすめです。
例えばガレージを利用する方法があります。レンタルコンテナやトランクルームを利用し、バイクをしまうことで風によるバイクの転倒や浸水による故障からバイクを守ることが可能です。もちろん整備用アイテムもまとめて収納しておけますからバイクの整備専用の部屋兼保管場所として検討してみてもいいのではないでしょうか?
またガレージを使わず共同駐車場にバイクを置かなければいけないような場合は、バイクを置く間隔を離すのも一つの手でしょう。地震が起きた際、仮に自分のバイクから転倒することがなかったとしても、他のバイクによってドミノ倒しに巻き込まれることがあります。少なくともバイク同士の間に距離があればドミノ倒しによってバイクが倒れ損傷するという事態は防げます。ちなみにバイクを駐車する際はセンタースタンドよりもサイドスタンドを使う方が安定性を上げられるため、駐車中にバイクが倒れるリスクが減るとされています。またバイクをローギアにし、クラッチをつないでおけば地震の揺れで車輪が回ることはありません。可能ならばサイドスタンドを採用し、駐車の際はローギアにし、クラッチをつないで駐車しましょう。
また、風の強い日は風をつかみやすいバイクカバーを外すなど状況に合わせて臨機応変に対応することで被害を防止、減少させることができます。
自然災害が原因で起きた交通事故はどうなるの?
自然災害が原因の交通事故のうち、地震・噴火・津波以外の自然災害であれば補償対象となりやすいです。とはいえ、地震や噴火またこれらによって発生した津波による損害は通常の対人対物保険や人身傷害保険すら補償されないのが普通です。そのため地震や噴火が起きたと感じた場合は徐々に減速しバイクを道の端で停止するようにしましょう。また、完全に自然災害が原因の交通事故であれば賠償責任は生じませんのでその点は安心してください。
【おまけ】火災保険でもバイクを守れる?
火災保険の補償対象の家財には125㏄以下の原動機付自転車がふくまれています。そのため家財が補償される内容で契約しているのであれば125㏄以下の原付は火災保険でしっかり補償されます(地震・噴火・津波は除く、また外出中に被害にあった場合も対象外)。しかし125㏄超のバイクの場合は家財には適用されません。家のバイクが125㏄以下であれば火災保険で自然災害に対する対策をすることも可能ですので125㏄以下の原付を持つのであれば災害対策に火災保険も検討してみてください。