電動バイクの維持費や特徴は?ガソリンバイクと比較!

投稿日:2022年6月3日 更新日:

昨今、環境保護の観点から排気ガスを出さない「電動バイク」のニーズが世界中で増加しています。また最近では宅配サービスの人気も相まって、電動バイクがより身近なものとなっているのではないでしょうか。一方で「コストが高い」というイメージも拭えない電動バイク。実際にどのくらいのコストがかかるのか、電動バイクの特徴も踏まえて解説します。購入を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

電動バイクとは

電動バイクは「EVバイク」とも呼ばれており、ガソリン不使用で電気により動くバイクのことを言います。昨今エコなどの観点で注目されており、この先さらに普及していくことが予想できます。

免許の種類

電動バイクは、通常のバイクと同じく規定に沿った運転免許が必要になります。免許の種類は、通常のバイクの「排気量」が「ワット数」による分け方に変わっています。以下を参考にしてください。

比較してみよう!

区分(道路交通法) 通常のバイク 電動バイク 免許の種類
大型自動二輪車

400cc超(小型二輪)

20kW超~ 大型自動二輪車免許
(大型二輪免許)
普通自動二輪車 250cc超~400cc(小型二輪) 1.0kW超~20kW以下 普通自動二輪車免許
(普通二輪免許)
125cc超~250cc(軽二輪) 1.0kW超~20kW以下 普通自動二輪車免許
(小型限定)
50cc超~125cc(原付第二種) 0.6kW超~1.0kW以下 普通自動二輪車免許
(小型限定)
原動機付自転車 50cc以下(原付第一種) 0.6kW以下 原動機付
自転車免許

メリット・デメリット

メリット

静か
ガソリンではなく電気のみで動くため排気音がなく、非常に静かです。

環境にやさしい
排気ガスも出ないため、環境への負荷がほとんどありません。

燃料コストが低い
ガソリンバイクのおよそ3分の1のコストで同じ距離を走ることができると言われています。

自宅で充電できる
家庭用コンセントで充電できるため、ガソリンスタンドに行く手間がありません。

振動が少ない
走行中にあまり振動しないため、乗り心地が快適です。

デメリット

航続距離が短い
満タンで200キロ以上走れるガソリンバイクと違い、電動バイクはおよそ20~100キロ程度が限界です。

即時満充電できない
給油のように瞬時にフルにはならないため、フル充電までに数時間はかかる電動バイクがほとんどです。

近年では「スペアバッテリー」によって充電切れを防いで長距離を走行することができる機種も登場していたり、二輪大手4社が、電動バイクの交換式バッテリーを給油所などで交換できるサービスを2022年秋にも始めるという宣言もしています。

維持コストの目安

1.車体代

電動バイクは”車体代が高い”というイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし昨今、本格的な製品が10万円台~と、原付と相違ないくらい現実味のある価格で手に入るようになり始めています。もちろん中には50万円を超えるモデルもありますが、エコの観点から地域から補助金が出ることもあるので、確認してみましょう。

2.教習費

区分(道路交通法) 電動バイク 免許の種類 日数 免許取得費用
大型自動二輪車 20kW超~ 大型自動二輪車免許
(大型二輪免許)
3日~2ヵ月程度 7~28万円程度 
普通自動二輪車 1.0kW超~20kW以下 普通自動二輪車免許
(普通二輪免許)
2日~1ヵ月程度 5~17万円程度 
1.0kW超~20kW以下 普通自動二輪車免許
(小型限定)
4日~1ヵ月程度 7~14万円程度 
0.6kW超~1.0kW以下 普通自動二輪車免許
(小型限定)
4日~1ヵ月程度 7~14万円程度 
原動機付自転車 0.6kW以下 原動機付
自転車免許
1日 8,000円ほど

3.税金

区分 排気量 自動車重量税 ナンバー 軽自動車税
大型二輪 20kW超~ 登録後12年まで1,900円/年 白色に緑枠 6,000円/年
普通二輪 1.0kW超~20kW以下 4,900円/取得時 3,600円/年
普通二輪 0.8kW超~1.0kW以下 - ピンク 2,400円/年
0.6kW超~0.8kW以下 - 黄色 2,000円/年
原付第一種 0.6kW以下 - 2,000円/年

4.電気代

電動バイクは電気で動くため、ガソリン代ではなく電気代が都度かかってきます。電気代に関してはどのくらいの頻度で乗車するかによって大きく異なってきますが、1km走行するのにかかる電気代はおおよそ0.48円程度となります。対してガソリンバイクの場合は、ガソリン1Lの価格を170円とすると1km走行するのにかかるコストは2.125円となります。よって電動バイクは1km走行あたり3分の1以下で抑えることが可能であることが分かります。

5.保険料

保険料に関しても、ワット数別にその金額が決められています。電動バイクの保険は、ガソリンバイクと同様大きく分けて「自賠責保険」と「任意保険」の2種類があります。「自賠責保険」は必ず加入しなければならない強制保険で、「任意保険」は自分の意思で加入するかどうかを決めることができる保険です。

①自賠責保険

自賠責保険の保険料はどの保険会社でも一律の金額です。2023年4月1日以降始期の自賠責保険の料金は以下の通りです。

区分 排気量 12ヶ月 24ヶ月 36ヶ月 48ヶ月
小型二輪車 20kW超 7,010円 8,760円 10,490円 -
軽二輪車 1.0kW超~20kW以下 7,100円 8,920円 10,710円 12,470円
原付 1.0kW以下 6,910円 8,560円 10,170円 11,760円

※離島および沖縄県以外の保険料です

②任意保険

一律の金額で決められている自賠責保険に対し、任意保険は個々の様々な条件で保険料が変わるので、一概にこのくらいの額ということはできません。今回は参考までに、インズウェブのバイク保険の一括見積もりを利用したユーザー(2018年1月~2020年12月)から調査したデータからガソリンバイクにおける任意保険の相場をご紹介します。

125㏄以下 125㏄超~250㏄以下 250㏄超
17歳~20歳 77,901円 133,494円 136,790円
21歳~25歳 47,811円 60,340円 61,465円
26歳~29歳 40,003円 52,328円 52,625円
30代 37,616円 42,691円 41,829円
40代 35,598円 38,930円 38,459円
50代 35,431円 37,380円 35,906円
60代 33,063円 36,293円 35,498円

※20代で細かく分けているのは、バイク保険の年齢条件の設定が、全年齢、21歳以上、26歳以上に分けられるためです。

自賠責保険のみでは最低限の補償しか賄えないため、原付・バイク問わず任意保険にも加入することをオススメします。一括見積サービスを利用することで補償内容や保険料を効率よく比較することができます。

6.その他

上に記載した5項目に加えて、駐車場代やメンテナンス費用など、都度かかってくる変動費もあります。また、電動バイクには車検についての規定は特にありません。しかし検査や整備が全く不要というわけではないので、定期的なメンテナンスはしっかり行うようにしましょう。

コストシミュレーション

上記のコスト一覧を基に、電動バイクを購入した際にかかる費用の初年度シミュレーションをしてみました。

1.0kW超~20kW以下の軽二輪車、免許なしで購入した場合…

☝30歳、1.0kW超~20kW以下の軽二輪車、免許なしで購入した場合…

項目 費用
車体代 購入費200,000円
免許取得費用 普通自動二輪車免許(普通二輪免許)120,000円
税金 自動車重量税4,900円、軽自動車税3,600円/年
電気代 週3トータル150km走行(7,200Km走行/年)、3,456円
保険料 自賠責保険8,920円(24ヶ月)、任意保険42,691円
その他 駐車場代36,000円/年、メンテナンス費用5,000円/年
合計 424,567円/年

維持コストを抑える方法は?

電動バイクが身近になりつつある最近では、手の届きやすい価格帯のモデルも出ています。とはいえ、少しでも費用を抑えたいですよね。
維持コストを抑える方法は以下の記事に記述しているので、ご覧ください。

まとめ

今回の記事では、電動バイクの特徴や年間でかかるコストを説明しました。環境に優しい電動バイクは、最近世界的にも使用を斡旋されており、国内でも購入補助金が出たり交換式バッテリーを気軽に街中で交換できるサービス開発が進んでいたりと今後どんどん普及していくことが予想されます。電動バイクはガソリンバイクと比較すると速度はでないものの、事故のリスクにもしっかりと備えておきましょう。自賠責保険に加え任意保険にも加入し、安心安全な電動バイクライフを送りましょう!

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「保険(Insurance)」とインターネット「ウェブ(Web)」の融合から、サイト名『インズウェブ(InsWeb)』が誕生しました。自動車保険の見積もりを中心として2000年からサービスを提供しています。現在の運営会社はSBIホールディングス株式会社となり、公正かつ中立的な立場で自動車保険のみならずバイク保険に関する様々なお役立ち情報も提供しています。

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