原付とバイクの違いは?

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分かっているようで意外と知らない原付とバイクの違い。排気量や免許だけでなく、実は様々な違いがあるのです。それぞれの特徴を知ったうえでバイクに乗りたいですよね。原付とバイクの様々な違いをまとめましたので、ぜひバイク選びの参考にしてみてください。

原付とバイクの定義

バイクと原付(原動機付自転車)の区別は、頭ではなんとなくできているようで、その定義を説明することは少し難しいかもしれません。「排気量」と「運転免許」の2つに分けて、バイクと原付を区別する一般的な定義を簡単に説明していきます。

排気量による区別

道路交通法上、バイクと原付の違いは「排気量」、わかりやすく言うとエンジンのパワーによって決められています。排気量の単位はccで表記され、排気量が50cc以下のものは「原付」いわゆる原動機付自転車と判断されます。
50cc超~400cc以下は普通自動二輪車(普通二輪)、400cc超は大型自動二輪車(大型二輪)となります。
なお、50cc以下の原付が生産終了となるため、2025年4月より「新基準原付」という区分が追加されました。最高出力が4.0kW以下で排気量125cc以下の二輪車が新基準原付にあたり、原付と同じ扱いになります。

≪道路交通法による区分≫

POINT

道路運送車両法では「125cc以下」を原付と定義しており、50cc以下および新基準原付を原付一種、50cc超125cc以下を原付二種と名称づけています。これをもとに、125cc以下を原付と呼ぶことも多いため、注意しましょう。

運転免許による区別

バイクと原付どちらに乗るにしても、運転免許は取得必須です。乗車する排気量によって免許の種類が異なってきます。大きく分けると「原付免許」「小型二輪免許」「普通二輪免許」「大型自動二輪免許」の4種類に分かれています。

≪免許の種類≫

原付免許は学科試験に合格し原付講習を受ければ免許証が発行されます。16歳から取得でき、いわゆる一発合格すれば教習所に通わずとも1日で免許を取ることも可能です。
小型二輪、普通二輪、大型二輪免許では技能試験があり、運転免許試験場で技能試験を受けるか教習所で技能教習を受ける必要があります。大型二輪免許は18歳からですが、それ以外は16歳から取得することができます。

POINT

原付免許は50cc以下の原付に加え、125cc以下の新基準原付も運転可能になります。法定速度や二段階右折などの交通ルールは原付と同じです。ただし、既存の125ccバイクは最高出力が4.0kWを超えているため原付免許では運転できませんので注意しましょう。

原付とバイクの違い

排気量や運転免許で原付とバイクが区別されていますが、それ以外にも様々な違いがあります。

車体

原付では、前方に足踏台がありシートに腰掛けるタイプのいわゆる「スクーター」と呼ばれる車両が多くなっています。排気量が少ないため軽量で取り回しがしやすく、街乗りに向いています。

バイクはスポーティかつクールなデザインの車種が多いのが特徴です。デザインやフォルムにこだわる方は、カスタマイズが可能なバイクの方が向いているかもしれません。排気量が多い大型バイクは高速道路での移動や長距離のツーリングに適しています。

二人乗り

原付や新基準原付は二人乗りはできません。普通二輪以上のバイクであれば、免許を取得してから1年以上経過すれば二人乗りが可能になるので、風をきって走る快感を友人などとシェアできるメリットがあります。
なお、高速道路を2人乗りする場合は運転者が20歳以上、普通二輪または大型二輪免許を取得して3年以上経過していることが条件になります。首都高速道路の一部など2人乗りが禁止されている区間もあるので注意しましょう。

ナンバー

原付かバイクかどうかを見分けるには、ナンバーも活用できます。排気量が50cc以下の原付または125cc以下の新基準原付の場合は、白ナンバーかつ市区町村が記載されています。50cc超~90cc以下は黄色ナンバー、90cc超~125cc以下はピンクナンバーとなり、125ccを超えると都道府県ナンバーになります。250ccを超えるとナンバーに緑の縁が付き、車体のデザインも顕著に変わるため、よりバイクであると分かりやすくなります。

速度

原付とバイクを比較すると、その速度は大きな差があります。
原付と新基準原付の場合、法定速度は30km/hとなっています。さらに3車線以上の交差点を右折する時には二段階右折が義務づけられています。

原付と新基準原付以外のバイクはすべて法定速度が60km/hとなり自動車と同じ速度に定められています。標識によって制限速度が定められている場所では、その制限速度に従います。また、二段階右折も不要となります。
125cc超のバイクは高速道路を走行できますが、法定速度は「最低速度は50km/h以上、最高速度は100km/h」とされています。

コスト

なんとなくイメージはつくかもしれませんが、一般的に原付よりバイクの方が販売価格の相場は高くなります。250ccのバイクを例にあげると、新車では本体価格60万円前後、中古車では本体価格30万円前後が平均的な相場となっている一方、原付は新車でも十数万円ほどが一般的となっています。
また、維持費においてもその差は顕著です。免許を取得する際の教習費から始まり、車検代やガソリン代、税金、保険料、駐車場代、メンテナンス代など、様々な面でコストが異なってきます。排気量が大きくなるほど維持費にかかるコストも大きくなる傾向にあります。

バイクに初めて乗る人にとっては、維持費の中で大きな割合を占めるのが任意保険の保険料になるでしょう。万が一の事故に備えて任意保険を検討する際には一括見積もりサイトで保険料や補償内容を比べてみるのがおすすめです。

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原付とバイクどっちがいい?

バイクを選ぶ際にはデザインや価格も大事ですが、乗る用途も合わせて考えていきたいですね。原付とバイクそれぞれの特徴を紹介します。

原付

通勤や通学の移動手段として利用したいのなら、燃費も良く比較的コストがかからない原付がいいでしょう。バイクのような速度とパワーはありませんが、小回りが利くので街乗りに向いています。原付免許であれば一日で取得することもできるため、乗るためのハードルは低くなっています。

バイク

ツーリングやカスタムを楽しみたい人はバイクが向いています。デザインも幅広いのも特徴です。スタンダードなネイキッドはもちろん、長距離を快適に走りたい場合はツアラー、山道や未舗装道路など大自然の中で楽しみたい場合はオフロードなど、様々な選択肢があるのも選ぶ楽しみの一つになるでしょう。

まとめ

原付とバイクの違いはデザインや排気量だけでなく、免許やナンバー、運転速度など様々な違いがあります。また、かかるコストも大きく異なり、原付の方が車体価格や維持費が安く抑えられることが多いです。バイクの購入を考えている方は予算や用途に合わせて選んでいきたいですね。

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