冬のバイク保険。バイクに乗らない期間の保険はどうする?

投稿日:2021年11月10日 更新日:

北海道や東北など雪が降る地域に住んでいる方にとっては、冬の間は中々バイクに乗れません。バイクの任意保険の多くは1年契約のため、バイクに乗らない間も保険料は発生してしまいもったいないと感じている人も多いのではないでしょうか。冬季に乗らないバイク保険はどうすればいいのかを解説します。

バイクに乗らない期間の保険はどうする?

バイクの任意保険は基本的に1年単位での契約です。そのため、春から夏の間の半年だけや1カ月だけなどの短期間での契約はできません。乗らない期間の任意保険は補償を最低限にする、解約することで保険料を抑えることができますので、詳しくみていきましょう。

補償を最低限にする

任意保険の保険料は補償内容によって変わります。補償を手厚くするほど高くなり、逆に最低限の補償にすれば保険料を抑えることもできるのです。対人賠償保険は変更できませんが、対物賠償保険の金額を減らして500万円にする、人身傷害保険をなしに変更するなど、契約内容を減らせば保険料を安くすることが可能です。乗らない間だけ補償内容を変更すれば、年払いで保険料を支払っていても保険料の差額が戻ってきます。
暖かくなりバイクにまた乗れる頃に補償を元に戻すこともでき、事故なく満期を迎えれば等級も進みます。バイクに乗らない期間は解約せず、契約内容を出来る限り最低限にするのがおすすめです。

解約する

任意保険をオフシーズンだけ解約するという方法もあります。途中で解約しても残りの期間に応じた返戻金を受け取ることができます。解約すれば保険料を支払う必要がないためお得に見えるかもしれませんが、等級が進まないというデメリットもあるので注意しましょう。バイク保険の等級は1年間無事故でいれば翌年度に1等級上がります。等級が上がるほど割引率も上がり、最高の20等級になると大幅に割引となり新規加入の6等級に比べると保険料が半額近くになることも。今後もバイクに乗り続ける予定であれば、解約せず等級を育てていく方が将来的な保険料は安くなるでしょう。

中断証明書は使えない!

バイク保険には中断制度があり、任意保険を解約する際に「中断証明書」を発行すれば現在の等級を10年間保存することができます。ただし発行には条件があり、バイクを廃車や譲渡、海外赴任で手放す等の中断理由が必要になります。そのため、冬の間だけ解約して次の春になったら再度契約するといった理由では中断証明書を発行できない可能性が高いでしょう。

保険料を安くするには?

乗らない期間の保険料が気になる場合は、保険会社を乗り換えることで安く抑えられるかもしれません。バイクショップやディーラー等で加入した任意保険の多くは「代理店型」と呼ばれており、代理店手数料や人件費などのコストがかかることから保険料が割高になる傾向にあります。
一方、ネットで加入できる「ダイレクト型」の任意保険は代理店が間に入らない分、手数料などの中間コストがかかりません。また、インターネット割引等もあるので補償内容は同じままで保険料が安くなる可能性があるのです。

満期日に合わせて保険会社を乗り換えれば、デメリットなく等級の引き継ぎもおこなえます。今の保険料が高いと感じている方や、冬の間の保険料をさらに抑えたい方は保険会社の変更も検討してみましょう。
でも、保険会社を一社ずつ探して見積もりを取るのは大変です。インズウェブのバイク保険一括見積もりサービスなら、一度の情報の入力で複数社から見積もりを取ることができます。様々な保険会社の見積もり内容を比べて自分に合ったバイク保険を探してみましょう。

バイクの冬眠方法は?

冬の間バイクに乗らず、自宅でバイクを冬眠させる場合はどうすればいいのでしょうか。適切に保管しないとエンジンの劣化や結露、バッテリー上がり、バイクの汚れが取れなくなってしまうなどのリスクがあります。冬を越した後に快適にバイクに乗るためにしておきたいことを紹介します。

汚れを落とす

まずは春から秋にかけてしっかり働いてくれた愛車を洗車しましょう。なぜ保管前にバイクの洗車が必要なのかというと、汚れはさびや腐食など劣化の原因になるだけでなく、汚れ自体も時間とともに落としづらくなってしまうからです。
車体上部から下に向けて水をかけ砂や塵を落とし、バケツに薄めた洗剤にスポンジやウエスを浸して汚れを落としていきます。頑固な汚れやさびには専用の洗剤を使い、手の届かない部分にはブラシを使って汚れを落としていきましょう。保管する前には水気をしっかり拭きとるのを忘れずに。

グリスアップ・コーティング

洗車が終わったらグリスアップやコーティングをしましょう。パーツがさびないように予防するだけではなく、汚れが直接ボディーにつかなくするためにも大事な工程です。
まずチェーンやワイヤーなど潤滑が必要な場所に注油しましょう。チェーンオイルはパーツの動きをよくするだけでなくさびからパーツを守るという役目があります。
コーティングは基本的にシリコンスプレーでOKです。ボディーや金属部分にさっと吹きかけてウエスでまんべんなく拭き上げます。ムラができないように注意しましょう。なお、シリコンスプレーはシート、ブレーキまわり、タイヤなど滑ると困る場所には使わないように注意してください。

オイル交換

シーズン中に汚れがたまったエンジンオイルを新しいエンジンオイルに変えてあげましょう。エンジンオイルの劣化はエンジン故障のリスクになります。長期間乗らなくなる前だからこそ、古いオイルはなるべく新しいものに入れ替えてください。なお、古いエンジンオイルを捨てて新しいものを入れた後は一度エンジンを動かしオイルを回してください。入れ替えたことで満足せず、新しいオイルで一度循環させてあげましょう。

ガソリンタンクを満タンにする

冬の長期保管の前にはガソリンを満タンにしておくことで、タンク内に結露が付くことを極力防げます。ガソリンは水に比べて比重が軽く、ガソリンタンク内に結露がつくとタンク内の底に溜まってしまいます。結果その水分はタンク内のさびの原因になるどころか、沈んだ水分が原因でエンジンやキャブレターに悪影響を与えてしまうこともあります。
なお、キャブレター車の場合は冬眠前にキャブレター内部のガソリンを抜いておきましょう。キャブレターは空気とガソリンが混合する場所なのでガソリンが劣化しやすいポイントになります。ガソリンが劣化してしまうとキャブレターが詰まってしまう原因にもなるので必ず抜くようにしましょう。

バッテリーを外す

バッテリーをそのままにしていると徐々に放電していき、春までにバッテリーが上がってしまう可能性があります。冬季も定期的にツーリングするなら必要ないですが、冬眠させるなら少なくともバッテリーのマイナス端子を外しておく、可能ならバッテリーは外して室内で保管しましょう。

サイレンサーの穴をふさぐ

冬季に乗らないなら、サイレンサーの穴は絶対にふさいでください。仮に空いたまま放置していると虫が住み着いて巣を作ることもあります。そうなってしまうとバイクのエンジンがかからなくなることもあり、最悪はパーツ交換が必要になることも。特に屋外保管の場合はサイレンサーの穴はふさいでおきたいですね。

タイヤの空気圧を多めに

タイヤの空気圧は普段より多めにしておきましょう。バイクに乗らない間もタイヤの空気は自然に減っていきます。空気が抜けてしまうとタイヤのフレームが傷んでしまうことや、バイクの転倒リスクが高まります。もし可能ならば、タイヤの空気が抜けにくい窒素ガスを入れてあげると安心です。

カバーをかける

雪国でバイクを保管するのは屋内がベストですが、屋外でバイクを保管するのであればカバーをかけるようにしましょう。いかにシリコンスプレーや耐水スプレーをかけたとしても何度も雨に降られてしまえば膜はとれてしまいます。カバーをかける際は湿気対策に毛布を掛け、その上からカバーをかけるようにしてください。
ちなみにカバーをかけるとバイクは風にかなり弱くなります。そのため風が強い日はカバーを外すようにしましょう。またバイクはサイドスタンド側に倒れにくい性質を持っていますので、可能なら壁側にサイドスタンドを立てる形で立てかけましょう。そうすることでバイクが倒れることによるリスクはかなり下がります。

冬眠中もエンジンをたまにかける

バイクを保管している間も月に1~2回程度エンジンをかけることがおすすめです。理由としてはエンジン内の可動部の固着を防ぐことやエンジンオイルが循環することで油膜が内部を保護してもらえること等です。キャブレター車の場合はキャブレター内に古いガソリンを残さないですむという利点もあります。
とはいえ、エンジンをかけるとガソリンを使用してしまう分、タンク内に隙間ができ水分がエンジン内にトラブルを引き起こす可能性もありえます。全く乗ることができなくなるのであればエンジンをかけずに放置するのもよいでしょう。

まとめ

冬は積雪や路面凍結などでバイクに乗れなくなることがあります。特に雪国では乗らない期間も長くなりその間の保険料がもったいないという気持ちもあるでしょう。冬季の保険料が気になる時は補償を最低限に抑えたり、保険会社を乗り換えたりすることで節約していきましょう。また、バイクの冬眠時には次シーズンも快適に乗れるように適切な方法で保管したいですね。

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